ジャッキー・ブラウン
先週はずいぶん総裁選で盛り上がっていましたが、1週間たったらなんかどうでも良いって感じになっていません?何故でしょうね。出来レース感が強いからかな?確かに福田さんは現在の政策に基づいた発言や、現実路線プラス今までの不満解消系な発言を意識している傾向があるのに対し、麻生さんはムード発言ですね。福田さんと麻生さんの二人を見ていても、どうも戦っている感じが薄いし・・・・でも、シャッター街は簡単に解決できないよ、福田さん。日本全国にどれだけあると思っているの?
さて、ブログ移行第一弾書評です。エルモア・レナード(Elmore Lenard) 「ラム・パンチ」”Rum Punch”。結構前にタランティーノ監督で「ジャッキー・ブラウン」というタイトルで映画化されました。ジャッキーを演じたパム・グリアーが格好良かったのなんのって。美人だわ、スタイル抜群だわ・・・
「ラム・パンチ」ではジャッキー・バーグが主人公です。パム・グリアーは黒人ですが、こちらは白人。(ちなみに、タランティーノがどうしてもパム・グリアーに演じてもらいたくて、主人公を白人から黒人に変更し、名前を変えたのです。)ジャッキーは三流どこの航空会社のスチュワーデス。どういうわけだか、銃の密売人のオーディルの依頼でお金をバハマからフロリダに運んでいます。ところが、FDLE(フロリダ州司法局犯罪捜査課)にそれがばれてしまい、ジャッキーは窮地に追い込まれます。ただ、FDLEの本当の目的はオーディル。ジャッキーが保釈人のマックス・チェリーを味方につけ、オーディルとFDLEを相手に渡り合っていく、痛快なストーリーです。
エルモア・レナードは、表は格好つけていてそれなりだけれど本当は中身のない男と、ぱっとしないけれど実は男らしい男性の対比を描き、そして肝の据わった女性がそこに出てくるという人物配置を行います。「ラム・パンチ」の場合はもうお分かりの通り、オーディルとマックス・チェリーとジャッキー。特に、ここではジャッキーの度胸と冷静さが最高です!エルモア・レナードの作品はミステリーでもないし、サスペンスでもないし、どう分類して良いかわかりませんが、「プロント」”Pronto”、「ゲット・ショーティ」”Get Shorty”などなど、かなり面白いです。