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2007年12月30日 (日)

平等って?

 クリスマスから年末にかけて風邪でした。なんか、仕事納めもあったものではなく、寝てました~~なんだかなあ、パッとしないわ。で、風邪のときはひたすら寝るのですが、その寝ている合間に、昔読んだ本を読み返すのです、私。もう何回読んだかわからない、アガサ・クリスティー。今回なぜか「ナイルに死す」"Death on the Nile"を2回も繰り返し読んでしまいました。(たぶん、ぼーっとしていて頭に入らなかったからかな?)

 で、今回の注目!は「人」です。もうね、何度も読んでいるから、トリックはどうでもいいのです。だって、誰が犯人かどうやって殺人が起こるか知っているんだもん。そして、どうやってポワロが謎解きするのかもね。なので、トリックは置いておきます。注目はコーネリア・ロブスンという脇役の女性。彼女が言うのです。「人生は平等ではない。」 もう、さすがクリスティー、リアリストです。たいていのヒロインは美人なのですよね。この「ナイルに死す」もその通りで、殺されるのも美貌の女性。とりまく容疑者たちも可愛いと形容される女性であったり、また違ったジャンルの美人なのです。「醜い」と表現されるのはどちらかというと、もう少し年取った人。その中で若いにも関わらず、コーネリアだけは美しいと表現してもらえないのでした・・・

  コーネリアは自分は美しくないし、金持ちでもないのだから、恵まれていなくて仕方が無いと、言うのです。でも、その通りですよね、世の中って。やはり、美人やイケメンの方が良いものね。金が無いよりあったほうが良い。「人は誰しも平等だ」なんて幻想を植え付けてはいけません。才能も無いのに才能があるように思わせてはいけないのです。だからこそ、違う面での努力が必要なのです。コーネリアを評してポワロは言います。「独特の性格を持った女性だ」と。そう、コーネリアはそのかわり「強い」のです。そして、考え方も芯が通ってしっかりしており、表面的な思想なんて吹き飛ばしてしまいます。たぶん、この人が不幸になることはありえないのです。だって、普通の人が「不幸」だと思うことをこの人は「不幸」だと思わないのです。だから、不幸にはならない。なんて簡単なことでしょう。この人を不幸にすることはできないのです。

 意外とクリスティーのミステリーはクリスティーの考え方が読み取れて、結構面白いです。そして、本当のことって意外に単純なのですよね。

 気がつけば、明日で今年も終わりです。何か忙しい1年だったなあ。でも来年も忙しいのだろうなあ。。。(って好きで忙しくしているのね?)

 あと、何でもいいけど、年末のテレビは面白くないぞ!!もう少し何か考えられないのか?

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