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2008年5月25日 (日)

読み返しちゃった

 「さむけ」”The Chill”です。そう、ハードボイルドの名作。久しぶりに読み返してしまいました。前日、前々日と寝たの3時だったのに(朝は6時半起きです)、早く寝ようと思ったのに、やめられなくって結局1時まで読んでいた。(馬鹿だなあ。。。)

 以前、ちょっとした書評を書いたのですよ。

 http://homepage2.nifty.com/aurey/smac_g_007.htm

 このときは「ハードボイルド」を誤解していた私の反省だったのですが、今回(でも3回目の読み返しだけど)は、う~ん、何か「無常」っていうか・・・舞台はアメリカなのにね。でも「無常観」を感じた気がします。何度も何度も同じことを繰り返しながら、逃れられない2人。結局は結末はそれしかなかったのでしょう。

って、ね~、ミステリー書評はストーリーを説明できないのが歯がゆい!!でも、読んだことのあるあなたならわかるはず!そう、ある意味悲しいのです。そして身勝手なのです。その2人は2人とも。その身勝手さに振り回され、身勝手さの犠牲になった人たちの悲劇。けれど、本当に悲劇的なのは、その2人なのです。「愛」ではじまったはずなのに、その「愛」に縛られ、そこから抜け出すことができない。そして、その2人を守るためにいかに市井の人々が犠牲になっていったか・・・その結果、さらにまた悲劇が生まれる。けれど、どれだけ嘘に嘘を重ね、犠牲が積み重なっていっても、結局は所詮、砂上の楼閣でしかないのです。そう、いつか崩れる。そんな無常観を感じました。ただ、救いはそれでも強く生き抜いていくことのできる市井の人々はいるし、さらに新たな人生を踏み出す若者もいるということ。それを私立探偵であるアーチャーは、真実を暴き出しながら見つめるしかない。

 全然関係ないのですが、ふと思ったのです。There is no use for crying split milkを「覆水盆に返らず」と訳すのは違うのではないかなと。「覆水盆に返らず」という言葉には、こぼれてしまった水は決してもとに戻らないというような、ある意味「無常観」もあると思うのですが、”no use for crying”には泣いても仕方が無いから、次のことを考えようという前向きさがあると思うのですよね。たぶん、東洋と西洋の考え方の違いだと思うのですが、この辺も考えるような「教育」を望みます。っていうかさ、「覆水盆に返らず」って、普段使わないってば。じゃあ、なんて訳せばいいのかしら?

 文庫本を6冊買ったら、5,000円超えた。まったくもって本の再販防止とかなんとかって聞く耳もてないね。出版業界は反省すべきだよ。高すぎだよ、文庫本のなのにさ。そのうちの1冊がなんと1,500円でした。今度、BookOffに行こうっと。

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