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2008年7月21日 (月)

Winter and Night

  織田裕二の月9ドラマやっていますね~ 山本高広の織田裕二を見すぎたせいかな?何か織田裕二のイメージが違う。こんな顔だったけ?どうも、顔が違うような気がしてしまう。山本高広のせいだ、きっと。

 さて、S.J.Rosan”Winter and Night” 「冬、そして夜」 ビル・スミスとリディア・チンの私立探偵が1作ことに主人公を交代する、ハードボイルド。ようやく日本語版が出ました。時々、向上心に燃えることがあるんですよ。そして、ミステリを原書で読んでみようとするのです。もちろん、英語だけですけど。フランス語とかスウェーデン語は読めないので。で、3年前にRosanの”Winter and Night”を買って半年以上かけて読んだのですよね。もうね、やはり集中して読めないのです。ついつい日本語の別の本に逃避したりなんかして、浮気を散々しながら、日に1~2ページくらいずつでようやく。翻訳本の出ていない原書を選んで正解でした。

 それが、つい先日日本語版がでていたのですね。ついつい復習のために買ってしまいました。そして、意外だったのが、おお、割とストーリー理解できてたのね~~ 辞書なんか引きながら読んでいたら面倒くさくて仕方が無いので、わからない単語があってもまあいいやとすっ飛ばして読んでいたのですが、あら、意外にわかっていたのね。自画自賛モードに入ってしまいました。もちろん、翻訳しろって言ったらそれは無理だけど。

 今回はビルが語り手となる話。突然、ニューヨークの警察にビルが呼び出され、甥を保護することとなります。けれど、甥はやることがあると、ビルのもとからも逃げてしまいます。何があったのか?今ひとつ関係のよくないビルの妹夫婦、彼らが住むワレンズタウン。ワレンズタウンは高校アメフトを軸にして動く町です。そしてそこに問題があるのでした。

 ロス・マクドナルドの「さむけ」でもそうなのですが、意外にアメリカの町は閉鎖的というか、町全体が間違った方向に行ってしまう傾向があるのでしょうか?そんな描かれ方がされることがあります。「冬そして夜」は2002年の作品です。決して古い話ではなく、ましてやあのコロンバイン高校での銃撃事件に影響を受けているらしいのですね。

 マイケル・ムーアの「ボーリング フォー コロンバイン」でも有名ですが、マイケル・ムーアは銃社会の問題点をテーマとしていましたが、実はアメフト部からいじめを受けていた高校生たちが、銃乱射事件を起こしたのですね。いじめとそれを助長するコミュニティ、実はそんな問題を抱えていたらしいのです。(以上 創元推理文庫 山崎まどか解説より)

 マイノリティとマジョリティ。それは人種や社会的な組織だけではないのですね。メジャーな組織に所属していること。それが何よりも大切。そしてその組織を守るためには何でもする。たとえそれが決して正しいと言えないことであっても・・・・

 ”Winter and Night”の終わり方はなんとなく釈然としない終わり方をします。ただ、それが現実なのかもしれません。中年探偵のビルにはもう見えすぎてしまうけれども、若い高校生記者のステイシーに救いがあるのかもしれません。(ところで、中年って何歳から何歳なのかなあ・・・・ちょっと気になるなあ)

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