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2008年8月に作成された記事

2008年8月18日 (月)

フロスト気質

 「フロスト気質」"Hard Frost" R.D.ウィングフィールド(R.D.Wingfield)上下巻ですよ!なんと文庫本なのに1冊1,100円+税ですよ!なんて高い!!最近の創元推理文庫の海外ミステリって800円~1,100円なんだよなあ。。。ペンギンブックス買うのと変わらん!!

 で、R.D.ウィングフィールドは亡くなってしまったらしいのです。「フロスト気質」がシリーズ4作目。翻訳されていないのはあと2作のみ。残念だ。読み応え満点なんだけれど。。。

 さて、内容だ!って、教えられないけれど。ミステリーだから!!

 解説の人がね、荻原浩って人なんだけれど、フロストが丸くなったとか、皆に受け入れられるようになって良かったね、フロスト警部って言っているのです。いやいや、フロスト警部は1作目から受け入れられているよ、市井の人々からは。そして、まじめに働く巡査部長や警官たちには。フロスト警部を受け入れないのは、出世主義の人とか、リスクを恐れるあまり何にもしない人たちです。

 そう、下品だし、セクハラだし、規則は守らないし、人使い荒いし、事務処理もできません。署長の言うことは聞かないし。(でも、マレット署長の言うことは聞かない方がいい。本当にこんな人いたら、恐ろしいけれどね。少々ステレオタイプに描きすぎだけれど、まあ口ばっかりの何にもしない人。いや、むしろ邪魔をする。)しかし、フロスト警部は本質をつくのです。そう、理屈や規則や世渡りが重要なのではない。「フロスト気質」でもそう。大事なのは誘拐された少年を救うこと。その前では超過勤務手当てがどうとか、署長の許可を得てから動くとか、そんなことは吹っ飛ぶのですよ。だって、「今」なんだもの、今すぐに判断しないと遅いんだもの。大体、マレット署長と話をしていると、とにかく「失敗は許されん」とか、「そんな行き当たりばったりの作戦は無理に決まっている、私は何も聞いていない、失敗したらすべて君の責任だ」とかばっかり。署長たるもの責任を逃れられるわけないし、「失敗するな」とか「どうなっているんだ」とか、「怠慢だ」とか言ってうるさいばかりで、一体お前は何してるんだよ!?

 そんなわけでフロストは走る、考える、あちこちに出かけいろいろな人の話を聞く。あいまに下品なジョークが飛び交う、エロチックな妄想が頭を行きかう、そして、寝ずに働くし、働かせる。けれど、実は普通の人々を、一般市民を、大事にしている。規則なんて曲げたって、大切なのは市井の人々ってわけ。でも、その一般市民を踏みにじるやつには容赦しないのです。証拠があろうが無かろうが、とことん追い詰めるわけです。

 それが、一般市民にはわかる。警察仲間の部下たちも理解する。だから、フロスト警部はしょっちゅうピンチに陥るのだけれど、意外と部下に救われる。マレットには救われないけれどね。さらに、新参者で、何だこのでたらめな警部は、と思っていた巡査部長に見直されたりする。

 荻原浩さん、だから今に始まったことではないのですよ。最初からです。フロストってそういう人。

 ただなあ、フロスト警部シリーズの解説は、あえてフロストを駄目駄目に見せようとしている風が強いからなあ。確信犯なんだよね。

2008年8月17日 (日)

再びグーグー

 「グーグーだって猫である2」文庫版が出ていました。単行本だと4巻まで出ているようですが、最初に文庫で買っちゃったから、文庫でそろえたいな。

 そして、意外に大変なお話だった・・・・大島さんは淡々と描いているけどね。ステージⅢの卵巣がんだったのですね。そして、手術後も7ヶ月間の化学治療。想像でしかないけれど、きっと猫たちが支えだったのかな。さらに、何か多少ボケとツッコミ的な(ボケとボケともいえそうだが)Nさんとのほのぼのしたコンビ。何というのかしら?キレイごとだけではない、お互い少々怒ったりしながらも、支えあっているという感じがまた良いですね。

 猫はさらに増え、今は4匹目に突入。どうやらもっともっと増えるみたいなので、どうなるのかしら?9月には映画公開か。。。

 映画と言えば、今日 Sex And The Cityを見た。う~ん、過激なベッドシーンっていうかあの性描写(カタイ表現だな)に少々ひいたぞ!あれいいのかなあ????そして、4人の女性全員が濃いキャラクター!!一番まともなのは主人公キャリーのアシスタントのルイーズだな。20代なのに・・・・主人公たち4人の女性は40代なのに、20代のルイーズが最も普通だ。たぶんあの4人を遠くから見ている分には面白いが、近くにいたら鬱陶しいだろうなあ。

 でも、男性一人で見に来ている何人かいたが、何故?

 オリンピックは女子マラソンは残念でしたね。なかなかなあ、調整の難しい種目なんでしょうね。古い話だが、あの天才と言われた増田明美ですら、オリンピックではメダルとっていないし。めぐり合わせというのか、なんというのか・・・・

 伊調馨は金メダル、浜口京子は銅メダルと。結構、予定通りですわね。でも、それだけ同じ結果を残すことができる、あのレディースたち、スゴイわ

やっぱりオリンピック

 そういうわけで(どういうわけだよ?)、今日もオリンピックなのだ。

 今日、いや正確に言うと、昨日か(16日)、ついに始まりましたよ、女子レスリング。伊調千春と吉田沙保里登場です。でもね、準決勝までしか見ていないの。決勝は夕方放送だったのよね~~出かけていたのだ!!残念。見たかった。吉田は見事金メダルで、バック宙を決めていたらしいが・・・伊調姉は残念だったですね。ただ、準決勝までも結構ぎりぎりで勝っていたからなあ。いや、でも面白い試合ばかりだったけれど。インタビューとか見たら、さわやかな顔をしていたので、ちょっとホッとしました。銀メダル2回だってすごいよね。

 そして、何に感心したかというとだ、昼間の女子レスリング解説をしていた山本美憂の美人なこと!!って、何に感心しているんだ?だって、美人なんだもの。あらためてびっくりしたわ。強いわ、綺麗だわって素敵なことですわね。うらやましいな、どっちでも無い身としては・・・

 あとは星野ジャパン~~!星野監督が自分の采配ミスだって言っていたけど、そうだと思うよ。継投のタイミングがね~~ どうしてもプロ野球の監督のイメージでやってしまうんだろうなあ。オリンピックは寄せ集め集団の短期決戦だからね。セコイ野球しないとならないんだと思うよ。星野監督のスタイルには合わないわよね~ どっちかというと野村監督のスタイルの方が合うんだよなあ。でも、野村監督だと寄せ集め集団たちは着いていかないだろうけれどね!!折角、新井のホームラン出たのに!!全勝はキューバと韓国だけだから、なんとかなるのかな?良くルールを把握していないのだけれどさ。

 まあ、でも結果を評価することは大切だけれど、結果がすべてでもないからなあ。人生においてはその瞬間は一度きりだけれど、それが自分の人生のすべてを決めるわけではない。野球はオリンピック種目ではなくなってしまうけれど、WBCがまたあればいいのよね。サッカーだって、オリンピックよりワールドカップの方が重要度高いよね。 

 しかし、結局、オリンピックは欧州優位ってこと?バレーボールとビーチバレーが両方オリンピック種目として成り立つなら、野球やソフトボールだってやってもいいじゃないね。そういえば、バスケットボールってオリンピック種目ではないのだっけ?あと、テコンドーはどうなったのだろう?

 さて、明日(ってもう今日だけれど)はいよいよ女子マラソンです。野口さんは残念だったけれど、マラソンはコンディション悪い状態で走っても仕方が無いからね。自分の体の方が大切だから、無理しないで直してください。

  Image033

Image034_2  オーリーを洗ってやろうと思ったのだけれど、昼間は超気持ちよさそうに寝ているんだもん。たたき起こして洗うのは忍びなかったので、断念しました。そうしたら、夜、母親が洗っていた。。。最近毛玉たまるのか、毎朝吐くらしい・・・ 夏は毛が抜けるからなあ。

2008年8月10日 (日)

オリンピック!ですねぇ~

 オリンピックが始まりましたね~

 ヤワラちゃんこと、谷亮子さん、銅メダル残念でしたね。あの、顔つき。どう見ても嬉しそうではなかったもんなあ。判定で指導を受けたときの顔とかね。でも、さすが谷亮子です。今日の記者会見では、完全に「世界の谷亮子」としての受け答えでしたね。一流な人っていうのは、とことん一流なんだなあ、と、感心でした。変な発言しないもんね。年齢的にもアスリートとしては、ピークも過ぎているし、出産、子育てでブランクはあったし、今回のオリンピック選考の際も、実は国内の大会で負けているし、本人は万全ではなかったでしょうけれど。。。でも、さすが谷亮子です。3位決定戦ではちゃんと投げ技で勝ってくれた。やはり、ヤワラちゃんは投げ技で勝って欲しいものです。32歳、いろいろと悩む世代でしょうけれど、自分でしっかり見据えた道を彼女は走り続けるのでしょう。

 そう、アスリートの男たち!ちゃんと谷佳知のように、アスリートの女性と結婚しなさいよ!だいたいがかわいらしさとかで、タレントもどきと結婚するんだから・・・・遺伝を考えなさい、遺伝を。優秀なアスリートの血をちゃんと残してくれ!!君たちには、使命があるんだよ!!(って、勝手なことを・・・)

 あと、私は女子レスリングを応援したいのですよね。だって、ジャンクスポーツをみているとさ、あの子たち面白い。それに、浜口京子はいい子だよね~結構可愛いしさ。あの父さんにちゃんと合わせているんだよなあ。絶対いい子だよ。吉田沙保里もこの間連勝記録がストップして残念だったけれど、オリンピックは頑張ってくれ!!あと、伊調姉妹もね。期待しています。

 バレーがなあ。。。強い時代を知っているだけに、う~ん、つらいぞ!見ているとさ、攻撃もそうだけど、ブロックをもっともっと強化すべきでは?日本は結構ブロックで止められるケースが多いけれど、日本は相手の攻撃をブロックで止められないのよね。身長の差があると言ってしまえば、それまでだけど・・・でも、ジャンプ力とか読みとかで何とかならないのかなあ?あと、バレーの選手同士で結婚してくれ~そうすれば、背が高い子が生まれるでしょ。って、そんな話ばっかかよ!!(って、三村ツッコミでお願いします。)

 そういえば、郎平カントク!ふっくらして女らしくなっていたけど、昔のあの人はほとんど男に見えていた気がするぞ!

2008年8月 3日 (日)

8月新刊本

 8月の新刊本を購入しました。

 「O型自分の説明書」

 「フロスト気質 上下」

 さて、「O型自分の説明書」

 ・のっているとき、物事の処理は超特急。誰も乗車できないくらい速い。もう止められない。

 ・挫折しない → しそうになるけど、持ち直す。 → その代わりストレスが口からだだ漏れる

 ・「こいつキケン」と思ったら、ニコニコしつつ高くて分厚~い壁を築く。大砲も完備。何かあれば容赦なく発射。

 ・理屈よりハートだろうがぁぁぁぁぁ!

 ・お笑い番組が好きだ

 ・駆け引きは苦手

 ・キライな相手には「怖い人」になる

いやあ、この辺はまさに私だぁぁぁぁぁ!!!!! キライな相手には間違いなく大砲をぶっ放していますね。そんなにやらないけどさ。でも、ぷちっと切れた瞬間には、メッタメタな目にあわせます。基本は口撃ですが。たぶん、相当突き刺さっているはずです。 

 あとは、その前に買った「翔太と猫のインサイトの夏休み」。中学生向け哲学の入門書みたいな感じです。で、思ったのが、SFって基本的に哲学がベースなんだなあと。たとえば、今が「夢」ではないという証拠はあるのか?自分たちは培養器の中の脳ではないと言い切れるのか?体験しているのではなく、脳が科学的に反応しているのに過ぎないのではないか?

 その考えにある意味基づいているのが、「ユービック」”UBIK” フィリップ・K・ディック Philip K. Dick フィリップ・K・ディックは「トータルリコール」 「ブレードランナー」などの映画の原作者でもあります。「ユービック」では、あるチームの半数の人間が亡くなってしまう。そして、時間退行が始まります。しかも生き残った仲間が次々と消えて行きだす。本当は生き残ったと思われていた彼らこそが致命的なダメージを受け、なんとか救おうと外部の人間が努力していたのだった・・・・

 そして、SFはたいていがすっきりとした結末を向かえません。何か最後に考えさせられる。これがSFの特徴です。

 カート・ヴォネガットなんかもまさにそうですね。何を書いているんだかかなり難解ですが、哲学というか、生きる目的について考えさせるところがあります。

前にホームページでまたまた拙い評論をしていますので、よろしければお読みください。

 http://homepage2.nifty.com/aurey/smac_g_013.htm

 中学生くらいまでは結構、熱心にSFも読んでいました。大人になるとともに読まなくなってしまった気がします。こどもたちは意外と大人よりも哲学的なことを考えます。「生きる」って何なのか?「死ぬ」とはどういうことなのか?「人を殺すってどんな感じなのか?」それは決してわかることでも明確な結論があるものではないのです。そして、実際に人を殺してしまう子さえいる。もっともっと、「哲学」をこどもたちに知らせるべきなのかもしれません。「哲学」が難しいのであれば、SFを推奨すべきでしょう。世の中には「答え」がないものもたくさんあるのです。一生かけて「答え」を探さないとならないのです。「人を殺すってどんな感じか」を知ることは、全然重要なことではないのです。実感すべきことですらないのです。考える、とにかく考えることがもっとも優先すべきことなのです。

 大人たちも忘れてしまったのかもしれません。「答え」はどこにも無いのだということを。「答え」を探すことこそが人生なのだと。

 「フロスト気質」については、また今度ね。

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