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2009年1月12日 (月)

医療を考える

 友人が入院中である。しかもがんである。そして、緩和ケアの病院に入ってしまった。彼女は複雑だと言った。周りがもう皆穏やかな死を向えようとしている人たちという環境にいると、自分もそうなの?それを覚悟しないとならないの?

 周りは良かれと思ってすすめる・・・だから、それが悪いとはいえない。でも、事実上、「あなたはもう助からないよ!」といわれているも同然な状況に、あなたは耐えられますか?映画や小説やテレビでは主人公は耐えたり、美しいことが進行しますよね。でもあれは、いわばきれいごとであり、理想でしかない。もしくは、本当にすごい人のお話。一般Peopleはどうすればよいの?

 がんでお母さんを亡くした別の友人が言った。日本は通常の医療と緩和ケアがまったく分かれていて、「緩和ケア=助からない」となってしまうけれど、米国ではがん治療と緩和ケアは同時進行だとテレビでやってたと。確かにそうあるべきだと思う。

 患者と一緒に治療方法を考えると言ったって、もう治療方法が無いっていうのを本人に向かって直接言うのはどうかと思う。それをいきなり受け止められるだろうか?確かに危険な治療を選択するか、もしくはあきらめるか?それは選択であるし、一緒に考えることであろう。しかし、もうなすすべがありませんといわれたとき、どうすればよいのだろうか?その受け止め方や、そのケアも考えてこそ、言うべきではないだろうか?意外に人間は精神力で持つのである、その精神力が失われたら?

 医療は今後変わらないとならないのでは?そういう教育はなされていないのだろうなあ。でも、これからは治療とか技術の追求だけではなく、人の気持ちという面にも目を向けないとならないのではないだろうか?本当に病は気からという面はあると思うのですよね。

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