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2009年4月12日 (日)

ハリスおばさん

 景気対策って言ってもね~~ちょっと調子に乗りすぎじゃないのかな?麻生さん。そんなにお金使われてもね。結局、税金だし。お金なくなったら、増税だし。確かにさ、アメリカはいわばバブルが崩壊したからの景気対策が必要だろうけれど、日本の場合はずっと前から「構造改革」が必要だったのではと。それをやらない限り、日本経済は回復しない。何故、小泉さんが国民からの人気があるかというと、「構造改革」をしようとしたからなのに、今の政府や経済界は理解してくれない。いい加減にして欲しい。

 と、腹が立つので、心を和ませるには、ポール・ギャリコの「ハリスおばさん」シリーズを。ハリスおばさんとは、通いの女中さん。イギリスには今でもあるかどうかはわかりませんが、上流階級の家に通いで家の掃除に行く女中さん。年齢は60代~70代?基本は前向きで、全うな常識の持ち主。なのにある時、通っている家でディオールのドレスを見た瞬間、どうしても欲しい、買わなきゃと、一所懸命お金をためて、なんとパリまで買いに行ってしまう。「ハリスおばさんパリへ行く」"Flowers for Mrs Harris"いじめられている少年のお父さんを探しにニューヨークに行ってしまう「ハリスおばさんニューヨークに行く」"Mrs Harris Goes To New York" さらには、国会議員に立候補してしまう「ハリスおばさん国会へ行く」"Mrs Harris Goes To Parliament"そして最後はお得意さんの恋する女性を連れてくる「ハリスおばさんモスクワに行く」"Mrs Harris Goes To Moscow"

 読んだのは小学校の頃だったかな?挿絵のついた小学生向けの本で読んだ。ディオールのドレスってどんなものかなと思いながら。ある意味ではありえない設定です。でも、どうしても欲しいと、絶対に欲しいと願ったアダ・ハリスが、2年かけて450ポンド(この本の発表は1958年。当時での価値は?100,000円ってことはないだろうなあ。1,000,000円相当?)をためて、なんとパリまで買いに行く。でも、全然その世界の常識を知らないので、壁にぶつかるのだけれど、ハリスおばさんの機知と勇気に周囲がなぜか感化され、無事にドレスを手に入れる。

 とても、ハートウォーミングなお話です。ギャリコの本領発揮というところ。ギャリコはもともと新聞社でスポーツ担当でしたが、"スノーグース"で作家としての基礎を固めます。あの"Jennie"を始めとして、ギャリコの暖かさがどの話にも根底に流れています。会ってみたかったなあ、ギャリコ。残念ながら1976年に亡くなっています。たぶん、私がこの本に出会った時には、亡くなっていたのかもしれません。 

 忘れてはいけませんね。何事もできないことはないのです。チャレンジする精神は大切です。機知と勇気と、ユーモア。これを忘れなければ、不可能と思われていることも可能となるかもしれない。日本の構造改革もできるかもしれない。

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