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2009年8月に作成された記事

2009年8月30日 (日)

政権交代

 結果がほぼ出ましたね~ 選挙番組始まったと思ったら、もう民主党圧勝状態だった。それもどうかとは思うけれどね、各テレビ局さん。早すぎでは?しかし、読めていましたよね、この状況は。どうして、自民党とマスコミがそれを認めないのかよくわからなかった。

 郵政民営化のとき何故自民党が圧勝したのか?何故、小泉純一郎があんなに人気があったのか?自民党はちゃんと考えなかった。小泉さんが総理をやめ、政治家も引退するとなると、手のひら返しで、小泉批判。それはマスコミも同じ。

 彼の政策がすべて正しかったか、というとそれはそうではないだろう。国民が彼を支持したのは、「変革」をしようとしたから。郵政民営化はその象徴であった。市場原理を信用しすぎて、うまく行っていないこともあるが、それは次の人たちが修正しないとね。タクシー事業の参入自由化も、結局は失敗でしょう。タクシー会社の経営者があんなに身勝手だとはね。だって、タクシーの利用者が減っているのに、タクシーの台数は増やすのですよ。そうしたら、運転手一人ひとりの売り上げは減るに決まっているじゃない?会社として少しでも収入が増えれば良いってわけ?どうせ、運転手は給料じゃなくて、歩合だからいいわけだ。そんな「人」を大事にしない会社は、ろくなことにならないぞ。でも、今時点で改善はされていない。タクシーの運転手さんは年収250万円~300万円で、どうやって生活する?そんなに若くないよ、タクシーの運転手って。。。。ここは、タクシー会社の経営者たちをちゃんと指導してほしいな、政治家さんと官僚さん。小泉さんはすべてに正しくはなかった。でも「改革」は必要だし、「改革」に対する評価と見直しも必要なのです。

 それを、自民党はわかっていない。「変わってほしい」、「変えてほしい」のです。変わらないのであれば、外圧で変えるしかない。だから、民主党が大勝するわけです。民主党だって五十歩百歩ですよ。どうせ、元自民党な人たちが多いのだから・・・ だけれど、「変えたい」、国民は変えたいのです。望んでいるのは、お金のばら撒きではない。短期的な政策でもない。中長期的に日本をどうするの?それを考えて欲しいわけ。

 少子化対策で「お金」だけが大事だと思っている?仕事をしながら子育てがどれだけ大変かわかっている?(って、ごめん、私もわかっていないが・・・子どもいないので)夫婦別姓に反対するような政権に何が期待できるだろうか?男だって、女だって仕事もしなくちゃいけなくて、男だろうと、女だろうと、子育てだって、家事だってしないとならないのですよ、わかっている?夫婦別姓程度でおたついてもらっちゃ困るのよね。

 そういうわけで、国民は怒っちゃいました。マスコミも政治家も国民をなめてましたよね。甘くみるんじゃないよ。

Image117_3 ところで、先日、大分に行きました。空港から大分市までホーバークラフトが出ているのです。乗っちゃいました。でもね、高い!片道2,980円です。往復だと5,200円。往復だと結構割引率良いけど、でも高い!30分で着くので便利ですけどね。とりあえず写真はとりました。ちょっと、邪魔なものも写っていますが、ごめんなさい。

 それにしても、これでついに二大政党時代となるのでしょうか?小選挙区&比例代表制となった時、自民党有利な選挙制度だなあと思ったけれど、結局、それに自民党は負けたわけだ、今回は、皮肉だね。

2009年8月23日 (日)

おもしろあぶない人

 おもしろあぶない人っていますよね。なかなか近寄りがたいんだけどね。でも、なかなか興味深い。あぶないって言っては失礼だけど、まず一人目は北尾トロさん。

 「危ないお仕事!」 皆さん、私立探偵なんて普段おつきあいないでしょ?どんな仕事しているか知っています?TVドラマとか海外ミステリーの探偵と違って、日本の現実の探偵は刑事事件なんて捜査しないんですよ~~ というわけで、北尾さん、探偵事務所に密着取材。まあ、浮気調査なんですけれどね。でもね、すごいのですよ。ちゃんとターゲットの下見とか、車はばれないようレンタカー利用とか、撒かれないようにチームで動くとか。大切なのは写真なので、いかにうまく写真をとるかとか・・・北尾さん、ありがとう。だって、そんな仕事の状況、めったに知ることできないでしょう。あとは万引きバスターとか、ちょっと大きな声では言えない人形を作る人の話とか・・・・ 皆さんね、こだわりがあるのですよ。プロなんです、プロ。へ~って感心しますよ。ただ、電車の中で読んでいたのだけれど、時折マンガが入っているので、ちょっと大きな声で言えないお仕事系の話のところでは、周りの視線が気になった。

 そして、「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」 同じく北尾さんです。「危ないお仕事!」でもちらっと裁判傍聴記がありましたが、これはまさしく裁判傍聴記録です。この前に「裁判長!ここは懲役4年でどうですか」が出されていて、その続編です。大きな事件よりも小さな事件の方が、「人間性」がでるらしく、それが面白い。被告が罪を認めているのだけれど、減刑を求める時の涙の見苦しさとかね。他には数年前にあった東京駅構内のコンビニ店長の殺人事件。一審で懲役15年と判決が出たものを、検察が不服として控訴。でも、事件発生時には有名だったこの事件も、この裁判の時には誰も気にしていない。しかし、北尾さんの注目は証人として出た被害者のお父さん。感情的になるでもなく、でも被告人を許せない気持ちがきちんと伝わってくる。座りなさいといわれて「被告人と同じ目線に並びたくないので立って証言します。」

 「え~っ?」という話から、ちょっといい話、「う~ん」と考えさせられる話、満載です。北尾さん、なかなかやる!ただ、残念なのは、北尾さんの師匠でもある裁判傍聴マニアの一人のダンディ氏が、亡くなってしまったかもしれないことが、最後に発覚すること。他のマニアの人たちは、北尾さんがダンディ氏と親しかったので、言い出しにくかったらしい。悲しいですね。

 さて、もう一人。大原広軌さん。何の気なしに買ったのです。「精神科に行こう!」 自分がそろそろ精神的に危ない!と思ったわけではないのだけれど、何かね。立ち読みしたら面白そうだったのです。まあ、自分は今のところ大丈夫だけど、最近、周りに増えてきているしなあ、鬱になってしまう人とか。で、買っちゃいました。大原さんは、パニック障害って病気になってしまうのです。突然、動悸、めまい、手足の震えと大変なことになり、救急車を呼ぶのですが、病院に着くとパタッと直ってしまい、検査しても何も異常はない。悲しいかな、救急病院のお医者さんは、多分、精神科系の病気のことは知らないのか、結びつけられなかったのか、冷たい、冷たい!結局、紆余曲折の末、ある精神科で薬を処方してもらい、ようやく治まる。なあ~んだ、薬で治まるなら、もっと早く来るんだったってことです。なので、皆、精神科に行きましょう!と。

 でも表現が明るいです。そして、大原さんの「パニック障害」の表現が良い。「ナニガシ」がずっと、大原さんを左後方から狙っているのです。大原さんはずっと「ナニガシ」の気配を感じていて、酒なんか飲んだくれて気を紛らすらしいのですが、油断していると「ナニガシ」が不意にやってきて、動悸、震え、めまい、そして「ワルキューレの騎行」が頭の中を鳴り響く~!!そりゃあ、パニックですよね。(でも、こういう時に酒に逃げるのはダメらしいですよ!!)

 さらに、偶然に発見した「大原さんちのダンナさん」 これは、大原さんと結婚した由軌子さんが描いたコミックエッセイです。最初は気づかなかったのだけれど、あら、これはあの「精神科に行こう!」の人のことだ。で、「精神科に行こう!」では表現されていなかった広軌さんの変なところが、ばんばん出てきます。外出時には帽子を目深にかぶって、マスクをする。視線恐怖症で対人恐怖症なんですって。知らない人と視線を合わせたくない。そして、知らない人に表情を読まれたくない。でも、子どもは大好きで、いつの間にか同じ目線で遊んでいる。「パニック障害」になっちゃったので、編集の仕事を辞めてしまい。無職なんだけれど、何故かいろいろな飲み屋では大人気で、知らない人ともすぐ意気投合。そして、何故だか奢られたり、さらには図書券で支払いさせてもらったり。。。

 しかも!料理好きで料理上手。病的なまでのキレイ好き。でも、重度なまでの心配性。外出時にも、戸締り、ガスの元栓締め、何度も何度も確認しないと出かけられない。いざ出かけても、戻って確認するという有様。由軌子さんは、解決方法を友人から教わる。携帯で証拠写真を撮るという方法。由軌子さんは前向きです。ダンナさんの神経症を否定しない。それも含めてダンナさんの個性と受け止め、ダンナさんに家事をやってもらい、自分は働いている。時々、夜遊びが過ぎる!とダンナさんを怒りながらも、なのにたくましく飲みに行ってしまうダンナさん。神経症なのに何故かたくましいダンナさん。

 大原夫妻!あなたたち、どちらもスゴイです!ステキですね。

2009年8月14日 (金)

そうだったのね、池上さん

 会社にいたら、大通公園のこども盆踊りの音楽が聞こえてきた。いいね~~やはり、そういうの大切よね。もはや、踊れないのだけれどさ、盆踊り。浴衣も一人で着られないしなあ。もちろん、着物も着れない。大人になったらやりたいこと、着付けと書道。うん?いつ大人になるの?って。さあ、あと15~20年後くらいかな。

 さて、週刊こどもニュースを知っているだろうか?NHKの番組。そこでお父さん役をやっていたのが、池上彰さん。

 池上さんはステキです。だって、難しいことをやさしいことばで説明してくれるから。いや、世の中の出来事をやさしい言葉で説明してくれる。大抵の人は、難しい言葉で事実を煙にまく。実は、本当には理解できていないから。だれにでもわかるやさしい言葉で、物事を説明できるということは、その人が真にその事柄を理解しているということ。池上さんは、そういう数少ない人だと思います。

 で、そうだったのか!シリーズ。最近、「そうだったのか!アメリカ」が出ましたが、今日は、「そうだったのか!日本現代史」、これですね。

 池上さんは、時系列にいろいろなことを説明するのではなく、あるテーマ毎に時代を追って説明してくれます。いかにわかりやすいかを全部説明したい!が、それは読んでもらった方がよっぽど良いので、印象に残ったことを。

  第10章で「公害」について、語られます。そして、それを読んで愕然とするのが、いかに企業と政府と官僚が、「経済成長」を重視するあまり、多くの犠牲に目をつぶってきたか。そして、それは企業に勤める普通の人たちがその犠牲に目をつぶってきたのです。決して、企業のエライ人たちだけでも、政治家たちだけでも、官僚たちだけでもない。普通の人たちが、自分の会社を守るために、「イタイイタイ病」や「水俣病」の発生原因に目をつぶった。そして、それをなんと組合が支えた。

 実は第6章で組合について語られます。主に炭鉱会社の組合が話の中心です。私もよく知りませんが、有名なのは三池闘争。ちょうど石炭から石油へというエネルギー革命の時代。会社は組合活動を抑えようとし、組合は負けまいとする。ついに組合活動がエスカレートしていった結果、組合が分裂してしまいます。過激な組合に対し、もう少し現実的な組合ができ、それを会社経営陣が支援する。さらには、その組合間で殺人にまで発展する。結局、過激な元々の組合はなくなってしまい、そこに所属していた人たちは、次の就職もない。そして、もっと悲劇が起こります。三池工業所のある鉱山の爆発。死者458名、重軽傷者555名という悲劇でした。これは、実は人災とも言え、日ごろから炭鉱内の清掃をきちんとし、また、炭鉱内を湿らせておけば防げたらしいのです。組合が弱体化した結果ともいえるのかもしれません。時代的に共産主義や社会主義の脅威といわれていた時代だったのでしょうか。組合のイデオロギーについていけない人もいたのでしょう。今は組合活動は弱体化。それが良いのか悪いのか、よくわかりません。でも、エスカレートすることは良くない。まるで、日本赤軍派のように、お互いに殺しあう。正直言って理解しにくい。自分がその中にいたら、同じようになってしまうのだろうか?

 第10章では、昔は良かったというおじさんたちに言ってあげたい。どこが?どんなに苦しむ人が目の前にいても、会社のためといって真実を伏せることが?経済成長最優先とばかりに、その他のことに目をつぶることが?それが良かったとでも言うのか?中国の粉ミルクに危険な物質が混入していたことを、マスコミはずいぶん叩いていたが、おんなじことやっていただろう!他者を批判できますか?ようやく、日本もコンプライアンスにも目がいくようになった。光化学スモッグは今は無い。代わりに花粉症はあるようだが・・・

 最後に印象的だったのが、自民党について語られていた言葉。自民党とは理念を求めるのではなく、与党であることに価値を求める政党である。池上さんの言葉ではなく、田中秀征という人の言葉ですが。まさにね。とても納得です。自民党がこれからどういう手を打ってくるのか、見ものです。そして、社会党は総理大臣を出すことで、自らの破滅を招いた。さて、民主党はその反省を生かしきれるのでしょうか? 

 そういうわけで深いです、池上さん。全国の小中学校の先生、推薦図書にお薦めしますよ。そして、大人も読みましょう。子どもたちに説明できないってことは、自分がそのことを真に理解していないってことです。さあ、みんな反省しましょう。

2009年8月 9日 (日)

参った!!

 車が汚れていたのですよ。そんなに乗っていないけど、まあ、雨にもあたったしなあ。そろそろ洗わなきゃなあ。でも、疲れているしなあ。今度にしようっと。最近、週の半分は東京にいるので、先週末札幌に帰ってきたら、「車、洗っておいたよ。」と、我が母親が・・・

 「なに?」

 いや、もしかしたらとは、思っていたのですよ、うちの母は割りとなんでもやるので。でも、まさか。免許の無い母は車を車庫から出せないし、やらないだろう。でも、車庫から出さずに洗うってこともあるかも・・・・

 そしたら、そうでした。車庫にいれたままで洗ってしまったのよね~~~。今日、一応、確認しましたが、きれいになっておりました。仕方が無いから、多少拭き残しのようなところだけ拭きました。恐るべし70代だな。私が怠惰になるのも無理はないよね!(と、人のせいにするな!!)

 また、宮部みゆきの本を読んだ。「ぼんくら」ってやつ。上下2巻です。江戸時代の長屋でのある一連の事件から、背後のある「策略」を見破るって話です。どちらかというと草食系な主人公の同心が、めずらしくただ事ではないと、一連の事件を見直し、その影の策略を暴こうとする話です。登場人物がなかなか良いのですよね。宮部さんって、子ども好きなのかな?話の後半、甥である賢くとびきり美形の弓之助や、録音機のように話されているすべてのことを覚えているおでこ(本名は別ですよ)が出てきて、かなり活躍します。主人公の井筒平四郎は彼らと岡っ引きたちの協力を得て、「策略」を見抜くわけです。

 草食系ってそんなに悪いことだとは思わないのだけれど、私が思っている「草食系」の定義って何かおかしいのかな?「肉食系」の連中のほうが、悪いことするよね!!ガツガツしている人に限ってコンプライアンスを破ってきたじゃないの?

「草食系で何が悪い?」キャンペーン、やろうぜ!

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