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2010年10月 3日 (日)

目指せ!カエサル!

 早いですね。もう10月です。少し涼しくなってほっとしていますが、東京の秋は暖かい。どんな服装すべきか、よくわからない。

  「ローマ人の物語」カエサルのところを再読し終わりましたが、う~ん、書評は書けない。やはりね、常人の発想を超えている人なんだよね。政治家としても軍人としても優秀で、何故か女性にももて、文章を書かせても一流。何者なんだよ、あなたって・・・

 彼は先見の明がある人で、ある意味、形骸化し機能しなくなっていた元老院主体の共和制では駄目だと、新しい政体が必要だと、それを作り上げるのは自分だと、信念を持ち、軸をぶらすことなく、追い続けた人なでしょう。

 で、彼は帝政を目指した人のように見えるが、誤解してはいけないのは、「共和制」というのは、決して民主主義ではないのですよ。共和制は元老院が主体ではありますが、元老院のメンバー自体が選挙で選ばれているわけではない。基本は貴族だったりするわけですが、だんだん、世襲制になっちゃったりして、どんどん元老院のメンバー自体が既得権益を追求しだすわけです。設立当初は、メンバー時代がそれぞれ理想に燃え、責任感に基づいて動くのだろうけれど・・・人はね~油断すると、だんだん自分の利益を追求しだす生き物なのかもしれない。

 カエサルは、元老院よりよほど民主的です。彼は、まずが市民集会の支持を得ようとします。元老院の会議に参加する立場となった時も、会議の内容を記録し、市民に公開する。「帝政」というイメージが誤解を招くが、カエサルはまずは市民の支持を得る。そして、市民に圧倒的な人気があったからこそ、暗殺後、市民の怒りが、暗殺者たちを追い詰める。暗殺者や共和制支持の古い人間達には、市民の姿が見えていなかった。それが最大のカエサルとの差なのでしょう。

 前にも記載しましたが、作者の塩野さんはローマ帝国のキーワードは「寛容」だとしているようです。カエサルには特に「寛容の精神」があるように、塩野さんは強調しています。

 でもなあ、やはりすごいよ、少々塩野さんのひいきがあるかもしれないけれど、あこがれるなあ・・・尊敬です、って何年前の人だよ。(2000年強前の人・・・)

 まあ、難しいけれど、「目指せ!カエサル」ってことで、どうかしら?

 

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