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2011年11月に作成された記事

2011年11月26日 (土)

真央とディヴァイン

 真央ちゃん、グランプリファイナル進出、良かったね~フリーは丁寧に行き過ぎていくつかジャンプを失敗していましたが、また、調整してファイナルは完璧な演技を見せてちょうだいな。「愛の夢」はいいね~ホント、バレー踊っているみたい。

 真央ちゃんを日本人が好きなのは、やはり「根性」を感じるからかな。今年のフリーを見ているとさ、執念を感じるのだよ、私は。やっぱり、悔しかったんだよ、バンクーバーオリンピックの銀メダルが。どんなにトリプルアクセルを飛んでも、あのキム・ヨナの演技には敵わなかった。だからこその一からの修正。すごいよ~~、そんなこと、普通できないよ。だって癖ついちゃっているんだもん。それを直そうってことよ!どれだけの犠牲、どれだけの苦労、どれだけの・・・う~ん、想像つかんぞ。あの華奢な身体のどこにそんな根性があるのかしらね。ホント、大したもんだよ、真央ちゃん。 

 少々、イライラするのがマスコミの報道の仕方だけど。ほとんどのフィギュアファンは、真央ちゃんがあえて選んだ「茨の道」を理解していると思うんだけど、マスコミはね、変に不振を協調しようとするから、イラつくわ。

 来年か再来年には、この綺麗な演技とトリプルアクセルの見事な融合を期待しているわ!そして、ソチで金メダルだ!審判の目に物見せてやれ!

 さて、ディヴァインの「三本の緑の小壜」”Three Green Bottles”を読みました。相変わらずの意外な犯人。結構な読みやすさ。面白いけど、やはり、最初に読んだ「悪魔はすぐそこに」の意外性が一番だな・・・主要な4名の人物の視点で語りとか、今回の「三本の・・・・」も、もっと明白に3名が語り手となる。でも、少々その人物の個性が弱いな。あえていうなら、シーリアが一番個性があったかもしれない。でも、本当はもっとマークとマンディを掘り下げるべきだったかな、という気もする。そういう意味でも「悪魔・・・」の方がやはり良いな。

 犯人の意外さでいうと「兄の殺人者」が一番かな。「悪魔・・・」と一緒で謎解き側に実は・・・そして、その人があの人なの?(ってなんのこっちゃ?)という意味ではなかなか。「災厄の紳士」もある意味、ヘェーこの立場の人がそうなのか?とかね。

 って、なんのことやらわからないでしょう?そういう人は、是非読んでくださいませ。何回読んでも面白いよ、ディヴァイン。「悪魔はすぐそこに」、「兄の殺人者」、「災厄の紳士」いずれも3回くらい読んでいます、私。しかもまた触発されて「悪魔・・・」読み返し中です。

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出張ついでに宮島に行ってみました。紅葉が始まりだして、なかなか。もうちょっとって感じかな。来年の大河は清盛だしね。

2011年11月13日 (日)

またしてもフィギュア

 グランプリシリーズ、NHK杯でした。今年の真央ちゃんどうかな?と、思っていましたが、おおっ、なかなかでは?確かにジャンプはね、トリプルアクセル飛んでいませんが、他の滑りはいいんじゃないかしら、なかなか。(って、あんた何様だよ!)まあ、素人目なんだけどさ、滑らかで、綺麗で、フリーのラストの方のスピンが超キレイでした。根本から長期目線で修正しているだけのことはありますね。楽しみです。

 鈴木明子のショートプログラムはとっても良かった!フリーはちょっとジャンプが失敗したのが残念ですが、ステップは好きだなあ・・・

 さて、youtubeで伊藤みどりのカルガリー五輪やアルベールビルの演技が見られるのだけれど、残念なことに伊藤みどりに否定的なコメントがあるんだよなあ・・・何故だろう。

 確かに、容姿で言えばね、真央ちゃんに代表される今の日本人に比べると、残念な体形です。でもさ、昔は皆そうだったのよ。伊藤みどりの前は渡部絵美で、これまた太ももの太いぽっちゃりタイプ。新体操も旧東ヨーロッパ系の人たちのなんて天使だったこと、体操もそう、田中理恵みたいな人はいなかった。皆、チビで子どもっぽくて・・・今のフィギュア界がビックリですよ。欧米人よりも日本人やキム・ヨナとかアジア人の方がスタイルいいんだもん。日本人にとって容姿はず~っとコンプレックスでした。

 そういうわけで、伊藤みどり。何と身長は145cm、太ももは太い!でもね~ジャンプ飛ばせたら一級品ですよ。女子選手であの高さ!1mくらい飛び上がっているんじゃないかしら(って、そんな訳はない)。すべての種類のトリプルジャンプを飛べる女子選手は、たぶんあのときいなかったんじゃないかな?

 当時のフィギュア界の女王はカタリーナ・ビットだったはず。確かに容姿もいいし、顔もいいし、優雅で綺麗でスケーティングテクニックは最高レベルだったと思う。今で言うキム・ヨナみたいなものです。でもね、あの人のトリプルジャンプは低かった。氷から10cm上がっている?伊藤みどりがくるくるくるって3回転しているとすれば、ビットはくるくるくっ?ホントに3回転していますか~~?もしかするといまだと回転不足とられちゃうんじゃないかな?キム・ヨナみたいに完璧なトリプルも飛べる上に、演技も確かってわけではなかった。

 だからね、残念なんですよ。否定的なコメントが多いのは・・・その当時をリアルタイムで見ていた者からするとね。あの当時、確かに優雅さとか華麗さは足りなかったかもしれないけれど、それを補ってあまりあるジャンプ力。あんなに飛べる女子選手はいなかった。だから、伊藤みどりのショートプログラム、フリーには日本だけではなく、世界中で会場が熱狂しました。かならずスタンディングオベーション。20年も前にトリプルアクセルを飛んで、その後1回くらいは成功させる選手も出たものの、ある程度の成功率を持ち、オリンピックで成功させるのは、浅田真央まで待たなければならなかった。

 これってスゴクない?

 ジャンプの天才なんです。いいじゃない、それで。あのジャンプ力に敵うひとはいなかったんだから・・・容姿は仕方がないし、芸術点もとれなかったかもしれない。でも、スケートファンは熱狂しましたよ。ホント、小気味よかった。

2011年11月 6日 (日)

エミリー

 2、3週間前かな、NHKBSで「赤毛のアン」の映画をやっていて、微妙に原作と違うけど、ちょっと見ていた。そのうち、「アンの青春」、「アンの愛情」まで映画化していたが、だんだん原作とかけ離れちゃったので、見るのやめたけど・・・あれ、何で原作と変えてしまうのだろうね?少々ならわかるが、全く違う話にするのは、そのほうが面白いとでも思うのだろうか?

 赤毛のアンシリーズは全部持っているが、実家にあるので、読み返したくても読めない。(そうなんだよなあ、実家の本を何とか持って来たいな)

 仕方がないので、代わりに本屋で目についた「可愛いエミリー」を買ってしまった。この邦題、どうかと思が、”Emily of New Moon”が原題。ノリとしては"Anne of Green Gables"と一緒だね。

 ただ、キャラクターが不完全なんだよ。主役のエミリーのキャラが今一つ良くわからない。それを取り巻く人たちもね。ローラ伯母を気に入ったのなら、その2人の絆みたいのが生まれるのかなあ・・と思ったら別に。ローラ伯母はきれいな人だが、それほど魅力的ではない。じゃあ、厳しいエリザベス伯母といつか絆が?アンとマリラのように?と思ったが、無いわけではないが、さほどではない。取り巻く人物も非常に掴み難い。そして主人公であるエミリーも何かふわふわしている。

 赤毛のアンシリーズに比べて売れなかったわけだよと納得したが、もしかすると大人になって読む本でもないから魅力を感じないのかな?

 もう一つ、コミックだけど、大原由軌子さんのコミックエッセイ「京都ゲイタン物語」

 大原さん(旧姓加藤さん)のお母さんがなかなか。勉強が全くだめで、中学の時、数学の問題を解くように黒板の前に出され、全然わからなくて終いに貧血起こして倒れるくらいに、勉強ができない。塾の先生をしていたお母さんはさすがで、デザイン科のある高校の願書を取り寄せている。しかも推薦入学枠のあるところ。お母さんは言う「これから血のにじむ努力をして普通高校にいくか、好きな絵の勉強のできるデザイン科のある高校にするか、自分で選びなさい」と。で、もちろん、由軌子さんは即決でデザイン科なわけですよ。

 で、これが大学に行く時も繰り返される。お母さん、さすがです。娘のことわかっている。結局、由軌子さんはそれなりになっているから、正解では?

 実際には、短大生活がメインのコミックエッセイなので、同級生や先輩がこれまた面白いし、普通の由軌子さんの葛藤が、非常に共感できます。普通でいいの?芸術やっているんだから、人と違っている視点がいるんじゃないの?それに対する先生やブックデザイナーの佐々木さんのコメントがこれまた良しです。

 でもまあ、たぶん、普通じゃないと思うよ、由軌子さん。だって、コミックエッセイなんて書いちゃって、それなりに売れているんだろうからね。なかなか平凡ではないってことだよ。周りにどんなに変わった人がいても受け入れられる人なんだろうね。このコミックエッセイを見てそう思った。

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