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2014年1月18日 (土)

白雪姫

 久々のヒットミステリーでした。今回はドイツミステリーです。

 「白雪姫には死んでもらう」 ”Scheewittchen Muss Sterben” ネレ・ノイハウス Nele Neuhaus

 基本は警察ミステリーで、オリヴァー主席警部とピア警部が主人公と思われます。別に二人は恋人なわけではなく、それぞれ家庭があり、オリヴァーはこの作品上ではちょっと妻に不信感を持っている。ピアは元夫が法医学者で仕事でつきあいがありつつも、今の旦那とかなり幸せな様子。

  事件は、10年前に二人の少女を殺害した青年が、刑期を終えて刑務所から出てくることから始まる。トビーは、白雪姫というニックネームのシュテファニーと、自分が振った少女ラウラを殺害したとされていた。トビーが故郷に帰って、自宅を目の当たりにしたとき、自分が何を失ったのか、親たちがどんな目に合わなくてはいけなかったのか、思い知らされずにはいかなかった。母親は耐えきれずに、故郷から去っていたが、父はどうしても自分の家を捨てることができなかった。ある意味、この村に飼い殺しの目にあっていたのだが・・・

 ピアは、身元不明の白骨死体の発見や、トビーの母が歩道橋から突き落とされる事件から、トビーの事件に触れる。そして、あまりにも状況証拠だけでトビーが裁かれたこと、少女を殺してから戻ってくるまでの時間に疑問を感じる。。。

 舞台はある小さな閉鎖的な村。そこによそ者のアメリーという少女や、幼いころは男の子扱いされ、それでもずっとトビーに首ったけであった今や女優のナージャ、元この村の教員だった大臣や、村の実質的支配者の実業家などが登場し、ところどころに胡散臭さや、うしろめたさを予告しながら、物語は進む。(ホント、登場人物は多い。そしてドイツ名には慣れていないので、登場人物リストと見直しながらじゃないと時々わからなくなる。)

 大体、登場人物の役割的なものは予測はつくし、なんとなく誰が犯人かも想像をさせるものの、それでも読ませます。結構、作者が意図的にばらしているので、謎解き重視のミステリーではないのだと思う。予測がついても、次々にストーリーが展開し、えっ、こいつもこいつも?と、皆がエゴの塊というのを見せつけられ、途中ではやめられない。人物描写は類型的といえば類型的だけれど、でも、止まらないのだ。

 おすすめです。他の作品も読みたいですね。

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