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2014年2月11日 (火)

ノイハウス、すごい!

 読みましたよ。ネレ・ノイハウス Nele Neuhaus作「深い疵」 ”TIEFE WUNDEN”

 またしても、読み応えありすぎで、すぐに読み返しました。すごい、すごすぎる。後書きによると、これは3作目なんですね。私が先に読んだ「白雪姫には死んでもらう」は、4作目。ちなみに、1作目、2作目はなんと自費出版だったらしい。こ~んな長編の大作を書くことができる人の実力が見えないなんて、ドイツの出版社、大丈夫か?

 さて、全然、書評になってない最近なのだが(ほとんど、感想文だもんね!!感想文にもなっていないな)ま、めけずにちょっとご紹介。

 「白雪姫・・・・」同様、オリヴァー&ピアを中心とする警察小説。ちょっと時間が前なので、まだオリヴァーとピアの関係はややぎこちない。でも、「白雪姫・・・」でぎくしゃくするオリヴァーとその妻コージマの関係は、驚くほど良い・・・いったい何が?って感じです。また、割とさばけた楽観主義で行動派のピアと、育ちが良すぎて悩みがちなオリヴァーの対比が、この作品でもちょっと出てくる。

 さて、ストーリーだが・・・こんなの紹介できないよ!!!だって、紹介しちゃうとね、台無しだから。最近のミステリーはトリックとか謎解き重視ではないのだが、これはその最たるもの。殺しは割と簡単に行われるのだけれど、そこに残された証拠とか、そこから犯人を推理するというよりは、そこに登場する人物にまつわるいろいろな関係性が、だんだん明らかになってきて、とんでもないことが見えてくる、というのがノイハウスのミステリーの特徴かな?

 「白雪姫.・・・」はある町だっだけれど、「深い疵」は由緒正しく大金持ちのカルテンゼー一家を取り巻く「大きな影」が、だんだん見えてくる。そしてドイツらしいというか、ドイツ暗黒の面である「ナチ」も登場してくる。最初に殺されたユダヤ人のゴルトベルクが、なんとナチだったのだから・・・さらに、次に殺されるシュナイダーも。それは一体どういうことなのか?そんなことがありうるのか?さらに、意味深に残される16145の数字。ノイハウスは、ホントに人間のいやらしい部分と、どこまで「怪物」になれるかを描いてくれます。しかも、壮大なスケールで。

 途中からの展開はむちゃむちゃ早く、ついていけなくなります。そういうわけで即座に再読。「白雪姫・・・」の時と同様でした。

 ま、出張に行く予定で、日曜移動するつもりが、土曜日の雪の影響で飛行機が乱れまくり、3時間半ほど出発が遅れたからいいんだけどね。

 でも、19時に飛ぶ予定が、まだ30名ほどお客様が乗っていませんって、結局、20時発ってのもね?私はスマホで予定確認しながら待っていたからいいけど、16:30発予定の便が一体どうなっているのか? 一体いつから搭乗手続きできるのか?もう少し空港内でちゃんと伝える方法を考えた方がいいのでは?羽田空港の飲食店内は、アナウンスが聞こえないし、モニターもないんだもの。あれはダメだよ。カウンターで聞こうと思っても大混雑だもの。羽田空港第1ターミナル殿、お考えくださいませ。

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