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2014年3月に作成された記事

2014年3月31日 (月)

またしても世界フィギュア

 どうするんでしょうね?真央ちゃん。ファンというか、日本国民からすると続けてほしい!!でも、スケーティングを一から見直すという大変なことをやってきて、休みたいでしょうね。というか、そのプレッシャーとか、自分への厳しさとか、いろいろなものから解放されたいだろうなあ・・・とも思うのですよ。

 それにしても、世界フィギュアでのショートプログラム、ノクターンは美しかった!!優美で、気高くて、英語でいうとこれこそがNOBLEってやつ?
 フリーはまたしても回転不足をいくつかとられてしまっていたが、しかも2A-3ができなかったからね・・・・ソチを上回らなかった。ちょっと残念。

 勝手ながら思ってしまうのです。せっかくここまで来たんだから、1回や2回完璧な演技ができたから、もう自分を解放してあげようではもったいない!我々からすると、しばらく見続けさせてほしい~~それもわがままなんだろうなあ。4年ですよ、4年。ストイックに練習し続けるなんてね。想像もつかない。いずれにせよ、真央ちゃんはしばらくお休みください。で、気が向いたら、試合にも出てみてくださいませ。

 こんなに優雅な滑りをするスケーターは他にはいないだろうなあ。

 そして世界フィギュアの前に思っていたんです、わたくし。あのソチのどん底、そこからの最高な演技という劇的なことを経験してしまったら、もう、彼女は失敗することはないだろうと。きっともう大きく3Aを失敗することはないのではないかと。

 さて、男子です。この際だから町田くんに金メダルをとらせてあげたかった。でも、地力に勝る羽生君が持って行ってしまいました。仕方がない。ただ、採点をみるとスピンとかが町田くんはレベル3だったりするのですよね。なので、まだ伸びしろがある。スケーティングは女子並に滑らか。ポーズの一つ一つが美しいです。誰かが(佐野稔さんだったかな?)背中で演技ができる数少ない選手と言っていたが、まさにそんな感じです。4回転ジャンプもキレイですしね。来シーズンが楽しみです。

 小塚くんも頑張りました。来シーズンも続けてくれるみたいなので期待しています。今シーズンのショートはそのまま続けてくれないかなあ?7拍子の難しい曲だけど、味があってよかったな。

 そういえば、Youtubeで町田くんのエキシビションナンバー、アランフェス仕事人(ネット上で勝手に命名されてた)があったけど、面白かった。アランフェス協奏曲がちょっと和風にアレンジされ、それに合わせたサムライまっちー。良かったね。

 まっちーはコメントについても注目されているが、まあご愛嬌でしょう。たまにこういう面倒くさいコメントする人もいていいんじゃない?ある意味、哲学&スケートオタクだよね。

 羽生くんは若い割に、超しっかりしたコメントなんだよなあ。頭良すぎで、しっかりしすぎじゃない?いや、文句つけているわけではないですけれどね。

2014年3月23日 (日)

本の本?って?

 また買っちゃいましたよ。もう、やめようと思ったの。斎藤美奈子。あの毒もいいのだけれど、もう飽きたっていうか、そろそろ批判・批評だけじゃね~~って。残念ながら何もしていないけどさ。。。

 「本の本」ちくま文庫。なんと1,500円!!!文庫本ですよ、文庫本。なのに1,500円。しかも翻訳でもなんでもない。ただ、815ページあります。通常の文庫本の2倍くらいかしら。だから、ページ数のせいでしょう。それで、何が書いてあるかというと、ひたすら書評です。当たり前だが。斎藤さんは文芸評論家ですから。しかも、私があまり読まない日本物の。私は海外ミステリー派なので、あまり日本のものは読まないのだけど、なぜか、斎藤さんの評論は読んでしまう。でも、そろそろ同じ調子にあきてきたかなあと。だけど買ってしまった。こうなるともう、麻薬みたいなもの?

 さすがに800ページ越えは読むのがつらかった。斎藤節は健在ですけどね。

 あとは、買わないでおこうと思っていたけれど、どうしても気になって買ってしまった「野心のすすめ」by林真理子。

 たぶん、友達にならないタイプなんですよ。まだ、斎藤さんの方が友達になる可能性はある。でも、林さんはならないかな。ブランドがどうとか、ルンルンがどうとか・・・ただ、わたくし、林さんの本を読んだことがない。だから、彼女の作品についてどうこう言う資格はないのだ。ただ、TVで見ていて、なんでそんなにブランドにこだわるのかなとか、不思議だったの。賢い女性だと思っていたので、そんなとこで勝負しなきゃいいのに。賢さで勝負すればいいのにって思っていた。

 「野心のすすめ」を読んでも、まだ多少の違和感はやはりある。でも、林さんが言う「野心」はブランドだけではないのだと、私は思った。いい意味での目標。ブランドはその象徴でしかないのではないかと。やはり、コピーライターになりたいとか、「書く」ことを仕事にしたい。その結果、ブランドものを平気で買えるだけ稼ぐことができる=「書く」ことが仕事にすることだ、ということなんでしょう。

 さらに、林さんは、優雅な専業主婦というのは、もともとが金持ち、上流階級でしかありえず、10円ハゲを作るくらいストレスをためながら仕事をするのは、男の役割だなんて女が言っているのもおかしいだろうと。人生の充実感や幸福のために、女性も仕事をするべきだと、言ってる。

 もちろん、いろいろな障壁があるのはわかったうえで言っている。諦めるべきではないと。

 だから、友達にはならないかもしれないけど、いや、若いうちは友達にはならないけど、今なら友達になるかも・・・と、ちょっと思うのだ。むしろ、斎藤さんとはどこかで少し距離をとるのかも・・・とも。

 林さんについては、「ガラスの仮面」文庫版解説を読んで、さすがだと思ったのだ。北島マヤは天才ゆえに現実感がない、そして悩みも幼い、一方、姫川亜弓は、天才のマヤを見て苦悩し、努力をする。そこに、読者は共感する。そうだ、その通りだ。最近では、作者の美内すずえも、姫川亜弓に肩入れしている様に見えるぞ。

 おっと、話がそれている。そんなことで、ちょっと林さんを見直し。っていうか、私がちゃんと知らなかっただけだが・・・

 でも、女性観や仕事観は林さんも斎藤さんもあまり変わらないような気がした。年齢も二人とも近いし(2つ違いくらいです)

2014年3月 9日 (日)

ユーミンのせい?

 「ユーミンの罪」 酒井順子作を読んでしまいました。

 酒井順子さんって時点で、あまり近寄りたくはないんだけど。いや、なんか面倒くさいじゃないですか?負け犬とか、ホントは負けていないんだとか。読んでないから知らないが、「勝ち」とか「負け」に分類することそのものがメンドー。ほっといてくれ!私は私で好きなように生きているんだから、勝手に分類するなって感じで。なので、近寄っていなかったのだけど、テーマがテーマなのでね、パラパラとめくってみたんですよ。

 最初の章が「ひこうき雲」、昨年、宮崎駿の映画で話題になった。知らなかったのですよ。そんな前の歌なんだ。酒井さんは私より1つしか年が下でしかないのだけれど、すごくユーミンを聞いているのね。私は過去においては興味がなかった・・・。だから荒井由実時代を知らない。そもそも荒井由実時代自体が短かったようだが。で、実はこれ1973年の曲。そして、歌詞をそのまま引用するとJASRACに怒られるが、「ひとり」、「上っていく」、「空に・・・」、「・・・かけていく」、「あの子の命は」と、まあちょっと思い出して、口ずさんでみてください。実は、これ、「死」がテーマな歌なんだそうです。

 ちょっとびっくりしたんです。で、思わず買ってしまいました。ユーミンのインタビュー集「ルージュの伝言」というのがあるそうで、その中で、小学生の同級生で筋ジストロフィーの子がいて、高校の時に亡くなってしまったと語っていたそうだ。高校生ながらにかなりショックで、それをテーマに作った歌が「ひこうき雲」

 うまいよね、酒井さん。流行りの宮崎駿に、実は悲しい曲だというエピソードつきの「ひこうき雲」を最初に持って来たか。うまくはめられたよ。でも、私は宮崎駿にもユーミンにもさほど興味はないのだが。けれど、ついついそんなエピソードが潜んでいるんだ?ほかにもどんなのがあるのかなと思ってしまったのです。で、買ってしまった・・・

 さて、結果、う~ん、最初以上のインパクトはなかったな。なんかさ、結局、やっぱり面倒くさいのよね、この人(ユーミンのことではない)。ユーミンは、ものの見事に時代を反映する歌を送り出し続けた人だとは思うんだけど、だから、世相を表すんですよ。でね、1970年代、1980年代と、いわば日本は経済的には成長し続けちゃって、良い思いをしてきた。ってことは、女子たちだっ て良い思いをし続けちゃって・・・当然、男に頼っておいしい思いをちゃっかりする子もいれば、そうじゃないのもいた。結婚して家入ってしまう人も、両立しようとする人も、独身のままの人も、最近だと結婚しなくても子どもだけは育てようって人も。様々でしょう。

 それをさ、ユーミンの歌に励まされすぎて、中途半端な自分になっちゃったとか。ユーミンは助手席も手に入れ、仕事も順調で、しかもおばさんにならない・・・そんな夢を見させて、日本の女性が自己肯定に走ったのはユーミンのせいだ・・・

 知るか?そんなもん。あんたの人生はあんたのせいだよ。

 ユーミンだって勘弁してほしいだろう。そりゃあ、たまたま才能があって、世の中にはまって、演出能力の高い旦那に出会って、自分も努力したんだろう。

 じゃあ、ユーミンが完璧なのか?

 この際だから言わせてもらうが、ユーミンは歌がうまいのか?実際のところ、決してそうじゃない。批判されたり、揶揄されたりもしていた。曲なんか、悪いけど簡単だ。カラオケで数曲続けて歌ってみるがいい。続けて歌うと飽きるぞ。一本調子で簡単だから。たぶん、あくまでもたぶんだが、難しい曲を歌いこなす力量はないのだろう。

 じゃあ、ダメなのか?

 そういうわけではない。やはり、あの詩。深いわけではないけれど、きちんと世の中の動きをとらえ、見事に発信させ共感を得られる詩。そして、演出力でしょう。やはりユーミンはユーミンで、みんなが知っている歌を作り、みんなが歌える歌を作った。この時期にはこれだねと、バブルで踊った我々が何か懐かしい思いで振り返ることのできる歌を作ったのですよ。

 なので、放っておいてくれ。あんたが今の自分に不満があるんだか何なんだか知らないが、それを人のせいにしないでくれ。ついでに他の女性たちを、あんたと同じレベルに扱わないでくれ。自分に満足していないなら、自分で努力してくれ。もう二度とこんな本を出さないでくれ。

 以上終了だ。なんか、ついついヒートアップしてしまったぞ・・・失礼しました。

 でも、まあ、ユーミン好きな人は読んでみてもいいかも。1973~1991年の1年に1曲を選び出したエッセイみたいな感じで、それはそれでユーミンファンには面白いかも。酒井おばさんの時々の欲求不満的フレーズが気にならない人はどうぞ。私は無理だな。

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