視聴率がなんだ?
いだてんの視聴率が低いそうである。スマホでネットニュースを見ていると、よ~く出てくる。「いだてんの視聴率が最低を記録」。だからどうした?あと、いだてんはBSプレミアムで6時からと、NHK総合で8時からと、土曜日の再放送と3回あるけど、それの合計を出していたりするのだろうか?
いだてんは面白いと私は思う。確かに戦国時代でも幕末でもないけれど、でも、日本の教育がないがしろにしがちな近現代史だよ!!ちゃんと着目しようよって感じ。私は「あまちゃん」は見ていなかったけれど、クドカンは面白い!あまちゃんが受けたのもわかる(って、上から目線ですまん)。毎回のタイトルも映画や小説や絵画のタイトルを使っているのもニクイ。金栗四三が女子高の教員の時、女子学生が靴下を脱いで素足で競技に参加し、その素足の写真が売られ、大問題に。まあ、何せ大正時代の話・・・女性は足は出していない(着物とか、袴とか着ているからね)、海外だって、たぶんロングスカート。ツィッギーがミニスカートをはいて日本に来るのは、たぶん1964年の東京オリンピックの後の話である。ってなわけで、大騒動。そのときの金栗が言う。素足を見る男の目の方が問題だ!そんないやらしい目で見るなら目をつぶっていろ!!今のセクハラオヤジにも言ってやりたいようなセリフ。
金栗のキャラクターも秀逸だから、いいのよね。良い意味でのマラソンバカ。自分自身は走ることに夢中。女子学生に対しては、なんとかスポーツをやらせること、その成績をあげることに夢中。不器用で、真面目で、色恋、欲には興味なし。それを中村勘九郎がちゃ~んと演じている。この回の時は、twitterも大盛り上がりで、「神回」との声が多かった。何故、ネットニュースはこういう声を拾わないのだろう。
阿部サダオの演じる、マーちゃん(田畑政治)もいい。アベサダのあの爆発的な演じ方もいいし、昨日は、東京市長がロス五輪銀メダルだった水泳女子の前畑に、何故金メダルを取ってこなかったの?となじる。それを聞いたマーちゃんが怒ること、怒ること。ロス五輪中は金しかいらない!の勢いだったのに、実際に外野に言われると怒る。そうだ、マーちゃん!怒ったれ!!!第三者には何も言う権利はない。
テンポが速いのと、登場人物がいちいち個性的なので、ついていけないと感じるかもしれないけれど、そこここに味わい深いものが埋まっている。それを感じると、なかなか良い!大体、視聴率の測り方がどういうものなのかわからないけれど、時代に合っているのかしらね?
ってなわけで、視聴率がなんだ?いだてんは面白いぞ。
それにね、登場人物がいちいち本物に似ているんだよ。