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2021年1月に作成された記事

2021年1月23日 (土)

カップル競技は難しいのね

 少し出遅れたが、アイスダンスのうたしんが解散!!あちゃー・・・期待持てるカップルだったのに。残念で仕方が無い。二人の方向性の違いということらしいが、どういうことなのだろうね?いくつかのブログを読んでいると、カップル競技では相手を変えることは良くあることらしい。その都度強くなるらしい。ある程度しっくり来る相手に出会うまでに時間がかかるということか。カナちゃんもアイスダンスに転向して、クリスに会うまでに変わっているらしいし、クリスと成果を出したにもかかわらず解散しているものね。小松原組も今は夫婦だけど、今の組になるまでに何人か変わっているそうだし・・・とはいえ、アイスダンスをさほど見ていなかった私でも、将来性を感じただけに勿体ない気がする。が、有望な組がこれから2組誕生するということらしい(byシェンロンさんのブログ)ので、期待しましょう!

 さて、昌磨はスイスに着いたらしいし、エマちゃんは一緒に行ってお行儀が良いようだし、トロちゃんはスクールに通っているらしいし。。。世界選手権の開催は微妙だが、オリンピック出場枠にも関係するので、どうするのかな???悩ましいねぇ。

 前にもフィギュアスケート関連のブログについてコメントしたけど、何でこうも好きなスケーター以外を落とし込むのかわからん。まあ、羽生君対ネイサン・昌磨(大輔)とか言う構図??でもさ、本人達はみんな仲が良いというか、お互いに尊重しあっているんだけどね。ファンだけがそんな対立していたら、本人が迷惑というか・・・特に羽生君が損しているような気がしてならない。私は昌磨推しで羽生君はそんなに好きなわけではないけど(ここまで強くなる前までは「推し」ていた)、やはりね、彼は最高のスケーターですよ。レジェンドですよ。歴史に残る選手ですよ。このようなスケーターが日本から出てくれたことに誇りに思いますよ。これは事実。だから、選手達は皆わかっていて、尊重している。一方、羽生君も他の選手達の話を聞く限り、性格は良さそう。だから、他の選手のことを羽生君自身も尊重しているし、それぞれの良さを認めている。

 ただ!!羽生君はね、あの美しい滑りや、細いからだ、小さなお顔、かわいい仕草に惑わされがちなのだが、彼は、スポ根の世界の住人なんですよ!とことん「勝ち」にこだわる。時折見せるのあの「怖い顔」。演技終わりとかに見せるよね、般若みたいな顔。彼は勝ちたいのです。だから、2回もオリンピックで金メダルを取れるし、今までの日本人からは珍しいくらい、精神力が強い。ま、最近の若い子達はかなり精神力が強くなってきていて、結果を残しているけど。小塚君が平昌オリンピックの羽生君のプログラムについて、日本のラグビーワールドカップで勝つためにボール回して時間稼いだことに例えて「戦略」と言って、炎上したらしいけど、あれは戦略だよ。当たり前じゃん。羽生君は2度目の金を狙っていたんだもん。狙って取るところが凄いんだよ。(昌磨がちょっと「欲」を出さずに、ミスしなければ、昌磨が金だったかもしれないけど、ちょっと「欲」が出て転んじゃったからね、若さだな)

 あのね、「戦略」は必要なんですよ。それが苦手なのが日本人で、皆、日本スケ連を「戦略」がないから批判するくせに、「戦略」を下に見る・・・なぜなんだ?羽生君が自分が最高点を取った「バラ1」「SEIMEI」を選んだのは、自信があるプログラムだから。それをオリンピックという最高の舞台にぶつけた。ましてや、そのシーズンはケガして万全じゃなかったから、一層効果的ですよ。荒川さんだって、直前でトゥーランドットにプログラム変えて大成功でしょう。戦略は考えるのですよ、だってメダルをとれるかもしれないのだもん。取りに行くでしょう。そのために最善の策は何?ってこと。この戦略がヘタだったのが、真央ちゃんです。いや、私は真央ちゃんは大好きですよ。この不器用さが真央ちゃんの魅力でもある。バンクーバーで「鐘」を選んじゃうとかね。私は「鐘」は浅田真央至上最高難度のプログラムだと思っているし、名プログラムだけど、オリンピックで「点」を取りやすいかというと、どうなんだろう?キム・ヨナの007の方がウケが良さそうだよね。007はSPの曲だから比較にはならないが、FSの記憶があまりない。残念ながらヨナの演技はあまり記憶に残ってないな。真央ちゃんは勝ち負けというよりは、トリプルアクセルにこだわったという方がいいかな。彼女は勝つための戦略を考えるよりは、自分が納得する演技構成でやりたいという人だったように思う。もちろんそれで金がとれれば良かったのだけれど、メダルは結果論だったりもするので。

 陰謀論も皆大好きだし、真央ちゃんがその犠牲者だともいうけれど、でもね、ISUなんかは基本的には公正にする努力をしていると思うな。伊藤みどりの台頭時に、彼女が苦手であったコンパルソリを廃止したり。ただ元々地味な種目だったからやめようという動きはあり、伊藤みどりの圧倒的な技術力を見て、無駄だと思ったんじゃないかな。バンクーバーの後に、あまりにキム・ヨナと真央ちゃんの得点差に違和感があったのか、3Aの基礎点を上げたり、加点の付け方も見直したりもしているし、修正しようという動きは常にしている。ただ、完璧かどうかというとまだそうではない。

 大体誤解があるようなのだけれど、真央ちゃんを技術の人、キム・ヨナを表現の人という認識が多いが、逆なんですよ。真央ちゃんが表現の人で、ヨナがジャンプ技術の人。坂本花織が出てきてわかったけれど、ジャンプの評価は、離陸と着陸のスピードが同じで特に着陸後のスピードが落ちない、高さも大事だけれど幅を飛べること、ここがGOEが高くなるポイントのように思う。ヨナはさらにルッツのエッジが正確。真央ちゃんはルッツエッジは曖昧だったみたいだし、高さはあるけれど幅はそこまではなかったのだろうね。ここがバンクーバーでヨナと差がついてしまったところじゃないかな。特にFSではジャンプミスが2つほど出ちゃって、10点以上基礎点は損しただろうし。。。

 ただ、まだまだジャッジ面で工夫すべきことはたくさんあると思う。演技構成点の付け方。高難度ジャンプを飛べればスケーティングスキルが高くなるのは勘弁してほしいし、宮原知子の演技とロシア娘達の演技をちゃんと差をつけて評価してほしい。真央ちゃんのステップもそう。まだまだジャンプ以外の評価方法が弱いよね。羽生君ファンがネイサン下げする理由もここにあるような気はする。女子のシニア年齢を上げるという話や、種目を技術評価の種目と表現評価の種目に分けるという話もあるけれど、やはりジャンプも含めたトータルパッケージで評価しないと、競技として面白くないのじゃないかな。年齢引き上げは私は良いのではないかと思うけれど、選手出身の人のYouTubeで、ピークは人それぞれだし、年齢を上げても体重制限は続くから、摂食障害とかで苦しむ選手は減らないという話だった。だから、演技構成点やステップやコレオの評価をもう少しなんとかできないかな。

 なんか話が逸れたな。とにかく、選手間は尊重しあっているのだから、ファン同士で対立するのはやめましょう。ネイサン・昌磨・大輔ファンンも羽生君の発言の一つ一つに過剰反応するのもやめましょう。プレゼントの投げ込みも今後はやめて、プレゼント受け入れboxを用意するのでいいと思うな。とにかく、スケート全体を愛しましょうよ。

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