とらいさんとたみちゃん
今年は北海道日本ハムファイターズが好調。去年はエスコンで10試合くらい見たけど、勝った試合は1つか2つ。今年はもう16試合は見に行ったけれども、勝率7割越えです!!やったあ!
が、あまりにもソフトバンクが強いので、優勝は厳しいかなあと思いつつ(しかも8月不調だったけれども、9月はこんちゃんも調子戻してきたし、山川も良くなってきたから、連敗は期待できない)、でもハムの面々は優勝目指す!と言っているので、その調子だ!日本シリーズ行くぞ!ってことで頑張ってもらいましょう。
そういう厳しい戦いの時大切なのは、やはりベテランの力だと思う。若さは勢いがつき行け行けどんどんの時は、信じられないくらいの力を出したりはする。けれども、経験値がない分だけここぞという厳しい戦いの時、緊張のあまりポカをやったり力を発揮できなかったりする。なので、若い選手と中堅とベテランがバランスよくメンバーの中にいるのが理想だと思っている。
ハムの場合は、若すぎてベテランって誰?って感じなんだけれど。35歳以上がベテランと定義すると、せいぜいが投手陣の中で宮西だよね。野手だと伏見寅威が34歳。まあベテランというにはちょっと早い?まつごーでも31歳、中島卓也で33歳。若いなあ・・・まあ、中堅と若手が主体という感じか。でも、この30代選手たちは大切だと思う。新庄さんが若手が好きなように見えるので、若手を重用しているように見えるけど、これからは中島卓也も必要だと思うんだけどな。
前置きが長くなってしまったが、そういうわけで、ハムの捕手陣の話です。今年の初めにブレイクしたのは田宮裕涼。選手からはたみちゃんと呼ばれている。強肩と打力が売り物で、ゆあビームと言われる送球で盗塁阻止するし、3割越えの打率を誇り、今井達也には16球とか13球粘って投げさせるなど、打てなくても球数を投げさせることもできる。そしてなによりもカワイイ。身長は175㎝と決して大きくはないが、アスリートだから結構マッチョでもある。すっかりパテレのお気に入りとなり、抑えた後にピッチャーにどたどたと駆け寄る姿を”たそ”呼ばわりして、出番が多かった。
そうすると、2023年からFAでオリックスからやってきて、ほぼ正捕手だった伏見寅威(とらいさん)の出番が減った。2023年は打てず打率も.201と低調だった(ただ、オリックス戦では打っていたが)。今年はFAで来た山崎福也とバッテリーを組むのがメインで、福也専用キャッチャー的になっていた。時折、福也と同様技巧派の加藤貴之と組ませてみたりはしていた。そして、驚いたのが6月に二軍へ行かせたこと。たみちゃんは6月以降疲れたのか、研究されたのか徐々に粘れなくなった。インコースには空振りも目立つようになり、当てられなくなってしまっていた。ただ、6月時点ではまだそこまでたみちゃんの状況は深刻ではなかった。かと言って実質2人となっているキャッチャーを減らす意図は?何故に今、とらいさんは二軍へ?
どうやら、ミッションがあったらしいのである。1軍では打席の機会が少ないので、後半戦に向けて自分のバッティングを調整することと、二軍の投手陣のレベルアップである。そうして、これが見事にはまる。
6月の交流戦頃から、田中正義、河野とリリーフ陣が打たれだしていた。正義に関してはいったんクローザーから外して中継ぎに役割を変えたりもしていたが、7月後半から8月頭にかけて、劇場が多くなり、なんとか抑えたとしても表情がもう憔悴しきっていて、ちょっとまずい感じ。8/4のソフバン戦でサヨナラをくらい、2軍で調整が決まりました。代わりにクローザーになったのがなんと育成指名で3年目の21歳柳川君。彼とバッテリーを組んだのはとらいさんです。で、なんと抑えに成功した。しばらくはたみちゃんが先発キャッチャーでも、柳川君が投げる場合はバッテリー毎変えていた。そうか、これか、これも効果なんだな。新庄さんってすごいな?それとも山田バッテリーコーチも絡んでいる?
実は、二軍から帰ってきてとらいさんの出番は増えていた。特にソフトバンク戦で効果が見えたのは、7月13日、14日のエスコンでのソフバン戦。周東に走られまくっていたところ、9回の三盗を執念の送球アウト!そして、最後のバッターのファウルチップをお手玉しながら右手でキャッチし、三振スリーアウト!ゲームセット!あれって、手が体に触れでも、地面に触れてもストライクにならないらしいのね。良くとった。そして、14日の万波のレーザービームを見事にキャッチし、ランナー周東を本塁アウトにする見事な連携プレー。9月11日の西武戦でもあったね、万中~とらいさんの見事な連携プレイ。
何が言いたいかというと、終盤に来てベテランキャッチャーとらいさんの良さが際立っている。もちろん、前半のたみちゃんの打と肩と強気なリードのイケイケな活躍があってこそのハムの好調さ。そして、いったん調子を落としてからの復活は、とらいさんのベテランの技がポイントとなっている。やっぱり、若手とベテランの両方が活躍してこそなんだよ。
たみちゃんの打力がなかなか復活してこないのが心配だけれども、もう無理にカットすることを考えずに、きちんと当てることだけを考えたらいいんじゃないかな?リードについては良くわからない。キャッチャーだけで勝つものでもないとは言うけれども、巨人の投手陣が復活したのは、菅野には小林、戸郷には大城、それ以外は岸田っていうバッテリーの組ませ方が当たっているように見えるから、バッテリーの相性というのはあるのかな?若手投手にはベテラン捕手とかさ。西武も武内くんには炭田が多かったしね。それで勝っていたし。
ミレニアムズの万中、たみちゃん、水野、水谷の活躍が目立つけれども、これからはベテランですよ!まつごーの復活、中島卓也、石井一成がキーな気がする!!でも、ミレニアムズの大事な一角野村ジェームズ!君が必要だ。今日は仙台で楽天戦だから、1軍合流することを願っている!待っているよ。