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2024年10月に作成された記事

2024年10月29日 (火)

スケカナ2024

 理乃ちゃ~ん!良かった、良かった。ショートプログラムの結果でどうなるか?と思ったけれども、フリーは素晴らしかった。あのふんわりしたジャンプに滑らかなスケーティング。真央ちゃん~舞依ちゃんから来た系譜だね。カナダの観客も終わり間際から大喝采でした。こういうのがコンスタントにできるといいなあ。ファイナルにも出られるといいのに。しかもスケカナは日本女子が表彰台独占。アリサ・リュウも復帰してきたけど、フリーがあまりよくなかったし、日本の最大のライバルのはずのルナヘンちゃんは1試合しか出場しないし、韓国女子はスキャンダルで有力な選手が出られないし、キム・イェリムは今回出ていたけど、なんかジャンプが全然跳べなくてずいぶん調子が悪いみたい。イザボーちゃんはジャンプが厳しくチェックされると、ちょっと伸びないしね。調子良さそうなアンバー・グレンがどうか?かな。3Aがちゃんと決まりそうだからね。どなると、ファイナルは日本人率が高そうな予感。次のフィンランド大会で、ショートとフリーをそろえられると、理乃ちゃんにファイナルのチャンスがあるぞ!フィンランド大会は、舞依ちゃんにルナヘンにとライバルが多いけどね。なんとか表彰台には乗ってくれ~

 男子は、草太くんとサトシュンがショートは良かったけど、フリーのジャンプがあ・・・やはり、最低でも180点は取ってほしい。昌磨はそうだったよ。ジャンプの失敗は1個か2個までだな。サトシュンは4Lzが跳べるんだから、ほかの人よりも強いはずなんだけど・・・マリニン1強では面白くないんだよ。脅かす人が必要です。でも、サトシュンの滑りが良くなってきているから、まあ許そう。今回の男子は昌磨リスペクトミュージックシリーズって感じで、ジェイソンは「鏡の中の鏡」、ジュンファンがロコ、サトシュンがラベンダー・・・いいねぇ。ロコは狂気のタンゴなので、正直、ジュンファンには似合わないような気がするんだよなあ・・・昌磨はこういう王道ではない音楽で滑れてしまう人だけど、ジュンファンは王道系に行った方がいいと思うんだけど、何故かマイケルメドレーとか、なんか違う方に行くんだよね。クラッシックの柔らかな感じの音楽とか、バレエ系の曲がいいのじゃないだろうか。そして、振り付けもローリー・ニコルの方がいいような気もするけど、どうなんでしょうね。

 羽生君とかジュンファンはすらりとしたイケメンで、滑りも正統派なフィギュアスケーターだから、バレエでいうとプリマの相手役の主役、ま、王子様をやる感じ?高橋大輔とか宇野昌磨は、主役も張れるんだけど、キャラクターダンサー的な要素を持った主役もやれるような気がする。アダム・シャオ・イム・ファあたりは、キャラクターダンサーって感じだけど。ケヴィン・エイモズもそうかなあ。濃いキャラではないが、友野一希もどっちかというとキャラクター要素があるね。草太とかジェイソンは王道系か。って考えるとちょっと楽しい。大輔と昌磨は幅が広いような気がする。

2024年10月22日 (火)

日本シリーズ

 シーズン終わったといいつつ・・・

 だってさあ、テレビはNPBなんてそっちのけで、ドジャースがどうした、ドジャースが勝った、大谷くんがすごい、大谷くん頑張れ!オオタニ、オオタニうるさいっての・・・いや、別に大谷君はすごいと思うし、ハムOBだし、好きだけどさあ。日本のマスコミの騒ぎすぎがきらいだっつうの。日本の野球にも目を向けて~の、ほかの日本人メジャーリーガーにも触れて~の、からの大谷君にしてよね。

 まあ、ニューヨーク VS ロサンジェルス、ジャッジ対オオタニってのも煽る要素にはなるけどさ。そして、今更フジテレビがワールドシリーズ全放送?ってなんだそれ。ず~っとNHK BSがメジャーの放送していたんだからさ、田中賢介と長谷川滋利 が現地に行って解説するんだからさ、そっち見るわ。(あ、長谷川はたぶんニューヨーク在住)

 さて、NPBですが、CSのセ・リーグは6戦まで行って、DeNAが3位からの下剋上で日本シリーズ進出です。まあ、巨人は打てなかったね。これにつきるわ。投手はいいし、守備もいいけど、点をとれなきゃどうしようもならん。4点取って勝った時も、DeNAの守備ミスからだからね。チャンスを作ってもタイムリーが出ない。岡本一人をきっちりにマークして、いざという時には申告敬遠ないしは敬遠気味の四球で歩かせてしまえば、それで点は取られない、という三浦采配の徹底ぶり。3番、5番が決められない。ヘルナンデスを緊急で呼び戻してもねぇ…試合勘がねぇ・・・吉川離脱が相当に痛かった。やはり若手を我慢して育てるしかないわ。門脇、浅野、秋広、あとはオコエはもう少し鍛えれば何とかなるかも。やはり楽天ではサボってたんだな。巨人で厳しく鍛え上げられなさい。

 しか~し!この優勝チームの貧打を見ると、ソフバンに勝てる可能性があるのは、セ・リーグではDeNAくらいしかないんだよ。ソフバン相手にはこの敬遠策はあまり使えないけど。みんな打つからね。でも、近藤健介徹底マークはありかも。あとは、守備ミスをどれだけカバーして打てるかだな。ソフバンの投手は正直、数字ほどいいとは思えない。スピードはある程度あるかもだけど、モイネロ以外はそんなに怖くないような気がする・・・

 チーム打率も防御率も本塁打数もみんなソフバンの方が上。でも、.250以上の打率は両リーグでソフバンとDeNAだけ。100本塁打以上はソフバンとハムとDeNAの3チーム。防御率は・・・だし、エラー数は12球団1を誇るDeNAだけど、1番から8番まで結構気が抜けないDeNA打線。1番は時折変わるとして、2番牧、3番佐野、4番オースティン、5番宮崎の破壊力ったらない。そして、山本怪我後の戸柱の活躍ぶり・・・この陽キャ軍団の勢い。何かを起こしてくれるかも・・・

 P.S. こんなに怖い打線だもの。交流戦で河野と正義がホームラン打たれて逆転負けするのも無理ないよ。まあ、対策考える必要はあるけど、自信なくすことはなかったね。

2024年10月21日 (月)

スケアメ2024結果

 りくりゅうは貫禄の優勝でした。少々ジャンプミスはあったものの、それでも2位に10点以上の差をつけて優勝。スピードもあったし、キレもあったし、二人のスケーティング、ジャンプ、スピン、全部そろっているし、これは勝つよね~~ミスがなければ150点行くか?というような演技でした。

 新葉がGPシリーズで優勝したことがなかったなんて驚き・・・確かに、新葉がシニアに出てきてからは、ず~っとロシア勢がトップ取っていたのかもしれない。メドベにザギトワにコストルナヤにシェルバコワにトゥルソワあたりか?で、ワリエワだもんね。ず~っとロシア勢席捲時代にぶつかっていたのかもね。北京オリンピック前後は体調不良だったり休養もしていたからなあ・・・でも、やはりうまい!基本がしっかりしているし、3A跳べそうなくらい余裕な2A。美しいわ。ジャンプミスは少々あったけれど、リカバリーもうまかったね。ステップとかスピンのレベル判定が今回は厳しい感じだったけれど、その辺が改善されれば200点越えもできるでしょう!

 倫果もチャンスはあったけれど、2位でしたね。でも、なんか格好良かった、いつかは3Aを跳んでほしいけれど、どうなのかな?完成度を目指して回避してて、それが成功しているからなあ。フリー後のガッツポーズは男らしかったわ。で、イザボーちゃんは結構回転不足とられたかな?やはり、ジャンプに難ありか。フリーの愛の夢もイザボーちゃんに合っていてよかったけど、ちゃんとジャッジに判定されていたな。なんかアメリカ大会だから、アメリカ人に甘いのでは?と疑っていたけれども、今年のGPシリーズは厳しくいくよってことかな?それには賛成だが・・・

 祐奈は美しい。ジャンプミスが痛かったけれども、その中でも126点いけたのは良かった。いやあ、これぞ大人のスケーターよ。世界に見せつけられて良かったわ。

 さて、男子。昨日のショートから、一部のギャーギャー叫ぶ女性?がいてすごかったが、今日はもっとすごかった。キャーじゃなくて、ぎやあ!!なんだよ。それはうるさいからやめてほしい。滑っている最中からそうなんだもの。演技中は声じゃなくて拍手にとどめてください。うるさいし、ムード壊すし。

 フリーはケヴィンだったね。なんかチャレンジャーシリーズでことごとくジャンプ失敗していたみたいだったから、心配していたけれど見事でした。完璧。これぞケヴィン・エイモズって感じで良かったわ。ジャンプも演技もすべて完璧。優勝してほしかったくらい。佳生くんも良かったと思ったんだけれど、速報でTESは101点超えてたけど、最終的には93点で190点にとどかなかったから、回転不足があったのかな?でも、あのスピードで跳ぶジャンプは飛距離があって美しいジャンプだった。「シェルブールの雨傘」なんてしっとり系の曲を美しく滑っていたので、今後に期待だなあ。古傷の太ももの痛みがあると言っていたから、ジャンプはうまく跳べなかったのかもしれない。

 優勝したのはマリニン君でした。まあ、そうなるさね。ジャンプ構成が一番高難度だからね。だが、今日は2つほどミスしていたので、フリーだけでみると、ケヴィンの方が上でした。TESはもちろんマリニン君が上なんだけれども、PCSはケヴィンでした。ジャンプを2つミスしているからか、マリニン君には厳しめだったかな。でも、そうじゃなきゃね。うまくなったものの、表現という意味でもスケーティングという意味でもケヴィンの方が上だ。ただし、本当に滑りの質という意味なら、佳生くんが一番良いのではないだろうか?それだけの評価じゃないんだろうけどね。

 高志郎はジャンプが~~~最初の4回転で氷に引っかかって跳べなかったのが痛かった・・・そのあとジャンプの失敗が続いてしまった。フリーは去年から継続の「死の舞踏」なのだが、難しいのだろうなあ。見ているだけで難しそうだもの・・・なんとか頑張って欲しい。

 佳生くんが滑り終わってリンクを離れるとき、入ってきたマリニン君に頑張れ!って感じで、手をグーにして挨拶しているのも良かったし、高志郎とラトデニ君が6分練習前に頑張ろうぜ!って感じなのも良かった。

 というわけで、優勝はマリニン君、2位がケヴィン、3位が佳生くんでした。さて、週末からはスケカナです。かおちゃん、理乃ちゃんが出るし、草太とさとしゅん、マリニン君がまた出るので、優勝は厳しいが食い下がってくれ!

2024年10月19日 (土)

シーズンがおわり、そしてシーズンが始まる

 終わったのはもちろんプロ野球!そして、フィギュアシーズンが本格的に始まった!!(ま、チャレンジャーシリーズみたいのは始まっていたし、ジュニアGPはとっくにスタートしている)

 とはいえ、プロ野球はまだ終わっていなくて、ハムファンにとっては終わっただけなんだけどさ。やはり、13,5ゲーム差で1位のチームにはあっさり負けるわな・・・去年も、セ・パともに阪神・オリックス独走だったけど、阪神は4-0、オリックスは4-1であっさり勝っているもんね。そして、団子だった今年のセリーグは、1位の巨人が3位のDeNAにストレートで負けそうなくらい追い詰められている・・・

 それにしても、ソフトバンクは強かったなあ。なんかちょうどよく休憩して、フェニックスで軽く汗ながして、コンディション上々でみんな来た感じ。そして時間に余裕がある中、伊藤大海攻略と、レイエスと清宮に打たせない作戦をきっちり練り上げた感じ。もちろんホームアドバンテージのある守備とで、盤石でした。元々、ソフバンの守備は内野も外野も鉄壁だからね。せいぜいが投手の送球ミスが少々不安なくらい。

 逆に日ハムは先発投手に無理させすぎたかな。1stステージで、金村と福也を1日で使ったのはもったいなかったような・・・もちろん短期決戦をなんとか勝つ!というのも大事なんだけど、その結果、Final2戦目以降の先発をどうするのか問題にはなった。伊藤大海で勝てたとしても、結局は中4日の加藤、次も中4日の福也か金村となってしまう。それくらいなら、金村を取っておいて2戦目先発でも良かったとか?昨日も少々ばくちだけど、福島蓮ーバーヘイゲンとつないでブルペンデーくらいの気持ちでもよかったのでは?それでも、やまーんがいないのは少し痛かったね。

 投手起用は建山さんがやるのがいいような気がするなあ・・・加藤ちゃんと福也の技巧派コンビはソフバンには通用しないんだよな。やはり、常時150㎞半ばのストレートを投げるパワーピッチャーは正義なんだよね(ジャスティスのことではない)福島、柳川が来年か再来年には定着しそうだから、期待しよう。根本君が来年は復活することにも期待しよう。伊藤、金村、北山、福島、根本、ここにプラスして技巧派ベテラン2人いると先発7人で安定しそうだからな。福島、根本を少し余裕で育てつつ、北山の体力アップを図りつつって感じかな。それでも、さいこうゆきやの覚醒が見られたこと、田中正義の炎のリリーフ的な熱い投球が見られたのは来期に向けてのポジ要素だね。バーヘイゲンもリリーフならいいんじゃないかな?クィックできなくても1イニングならいいでしょう。

 打者はね~~8月9月前半は清宮、レイエスが絶好調だったし、他も好調だったけれど、9月後半から打者陣の調子は下り坂だったからな。そのなかでとくにレイエスを抑えれば勝てる。ずっと単打しか打ててなかったから、ロッテもソフトバンクも抑えることに成功してたね。アウトコース低めは振っちゃうんだよなあ・・・で、内角攻めるか落とすと三振するというパターンを何回か見たな。2ストライクまで行くともうだめね。インコースはカットできない・・・清宮はなん~か、焦るんかね?あとは、9回のバントはやめるべきだったような気がする。昨日も、ノーアウトでランナー出て、水野にどうして打たせない?あんなに走者がいると打つバッターなのに・・・ストレートにも強いし・・・ここぞというときに長打打つのに・・・1アウトにして、まつごー、伏見では・・・まつごーはチャンスメイクがつなぎなんですよ。伏見はもうホームラン打っていたから、過度な期待はだめでしょう。

 ま、素人に言われたくないだろうけど。ちょっと、短期決戦になにかをやろうとしすぎたきらいはあったな。ま、ソフバンに横綱相撲されただけなんだけどさ。ただ、巨人の打てなさを見ていると、DeNAが日本シリーズに出た方が面白そうなので、壮絶な殴り合いをしてほしいな。

 さて、フィギュアのグランプリシリーズが始まりました!!!パチパチパチ。

 ねぇ、放送は関東ローカル深夜でしかないからさあ、配信チケット買いましたよ。6,300円!高いんだけどさ。仕方がない。今日はペアと女子ショート!りくりゅう良かったね!!キレキレで貫禄の77.79点!!今年はコンディションもいいのかな?この間何かの試合で木原君がリフトで転倒して腰打っていたみたいだけど、大丈夫だったのね。

 日本女子は新葉と倫果と祐奈。祐奈はジャンプがね~~2本失敗。でもね、所作が美しい。さっとんを思い起こさせるような美しいポージング。これは目の肥えた北米のフィギュアファンには受けるんじゃないかな。新葉も良かった!と思ったら、エッジエラーと回転不足があったみたい。でも、もう少しPCSが出てもいいんじゃないのかな?4位でした。そして、倫果が3位に入ったけど、レベルが取れてなかったね。ま、2位、3位、4位はみんな66点台なのでほぼ差はない。

 1位はイザボーちゃんでした。ジャンプが少々重たいなと思うんだけども、見た感じはノーミス。でも、たぶん回転不足かエッジエラーはあった。でもね、見てて丁寧に滑っている感じ。そしてカワイイ!!!!曲はムーンリバーで、映画「テイファニーで朝食を」の冒頭で、オードリー・ヘップバーンが着ていたドレスをイメージした衣装が素敵でした。もう、回転不足だろうが、レベルが足りなかろうが許しちゃうって思った。が、そうはいかない。で、70点台に乗る人はいませんでした。フリーでどうなるかわかりませんわね。

2024年10月15日 (火)

通常通りか短期決戦采配か

 早いよ、はやい!泣くのは早いだろう。ようやくファーストステージ勝ってファイナルに行っただけだよ。これからレギュラーシーズン13.5ゲーム差つけられ、独走で優勝したソフトバンクに4勝しないとならないんだよ!しかもホームアドバンテージないんだからね。

 とはいえ、一昨日、9回1アウトと2連敗でまさかの1stステージ敗退か?まで追い込まれてからの逆転だから、まあ泣くのも仕方がないのかもしれないけどね。でも、シビアな現実に向き合わなきゃだめよ。

 さて、何の話かというと、プロ野球クライマックスシリーズ1stステージの日ハムーロッテ戦の話。
 ロッテOB里崎チャンネルで、レギュラーシーズン通りの采配をした吉井監督と、短期決戦の戦い方をした新庄監督の比較をして、レギュラーシーズン3位なんだから、シーズン通りの采配では負けるでしょう!と、結果を受けて一刀両断していた・・・里崎さんは保守的というよりは革新的な考え方というか、情になびかない極めて論理的な考え方をする人だから、どちらかというと新庄さんの考え方に近いほうなんでしょうね。年齢も48歳と、吉井さんは59歳、新庄さんは52歳だから新庄さんに近いしね。

 とはいえ、素人の私の意見なんてどうでもいいんだろうけれども、天才でも秀才でもないごく普通の一般人が仕事におけるプロジェクトとか、なにかのイベントに際して重視するのは「平常心」だと思うんだ。そうすると、できるだけ変わったことをせずに、部下や仲間たちにプレッシャーをかけないように、いつも通りの采配が良いと思ってしまう。それが吉井監督だったのかもしれない。それでも、第1戦の先発には大方の人が予想した小島ではなく佐々木朗希を持ってきた。ここで勝って、若い選手が多い日ハムにプレッシャーを!という考えだったのでしょう。これは当たった。今年は160㎞台のストレートをバンバン投げれずに苦労していた佐々木朗希であるが、スライダー、フォークとうまく組み合わせて、最速158㎞のストレート含めて8回112球9奪三振無失点で、日ハム打線を抑えた。今年の朗希の場合は初回に制球難で四球を出しがちであるが、そこを日ハムは攻めきれず、2回以降すぐに立ち直った朗希の投球にはまってしまい、完封負け。

 そして第2戦はエース小島の登場。ここでも6回まで無失点。日ハムの先発金村も好投していたが、前日の加藤と同様5回と7回にソロホームランを浴び2-0とされていた。小島は7回に四球を2つだし、ここで若い横山陸人に交代するが、暴投で走者2-3塁となり、内野ゴロで1点を返されてしまう。

 この後からが新庄采配。前日から山崎福也をブルペンに入れると予告していた。手の内さらすなんてバカじゃないの?というネットの声もあったが、これがズバリ的中。もともとロッテ戦では打たれておらず低い防御率を誇る福也が8回、9回を完璧に抑えた。そして迎えた9回裏。ロッテはクローザー益田が上がる。レイエスを三振にとるも、次の打者の万波が初球を完璧にとらえ、同点ホームラン!!これで流れが一気に日ハムに傾くが、益田はその後は抑え延長戦に突入。そして、驚いたのは10回表も福也がそのまま登板。しかも3者凡退に切って取った。10回裏は日ハムには今シーズン点を取られていない澤村。簡単に2アウトを取るが、次の打者松本に四球を与え、続く清宮がヒットで1-3塁。次の淺間は初球を見逃し悔しがるも、2球目のボール球をなんとライト前へサヨナラタイムリーで、日ハムが1勝1敗とタイに戻した。(ちなみに10回裏2アウトの段階でも、福也は次行く準備をしていた・・・)

 ここでもなぜに益田?というロッテファンたちの声もあった。でも、通常通りの吉井采配では益田なのでしょう。劇場型といわれながらもリーグ3位の25セーブをあげ、ロッテのクローザーといえばやはり益田。ここ1番でのベテランの力を信じたいのはよ~くわかる。私も吉井さんと同い年だもの・・・10回に澤村も出すでしょう。だって、今シーズン点とられていないのだもの・・・パワーピッチャーは四球だす傾向があるけれども、点とられていないもん。2アウトまで行ったもの。だが、四球をもぎ取った松本剛と、うまく打った清宮と、ボール球をヒットにした淺間に脱帽するしかない。

 さて運命の3戦目。ロッテの先発は種市、日ハムは北山。種市は今シーズン日ハムには分が悪い。しかし、粘り強いピッチングを披露する。一方北山はボール先行のピッチングで球が浮きがち。2回に満塁のピンチを迎え2点を失った。昨日のサヨナラの勢いでいけるか?と思ったが、日ハムは先制されてしまった。しかし、3回にヒットと四球で1-2塁(また松本剛が四球を選んだ、これは中堅の力か)さらにパスボールで2-3塁とし、2アウトから清宮が同点となる2点タイムリーで追いつく。その後は小康状態が続くが、やはり北山は安定せず、5回2アウトで角中に四球を出したところで、日ハムはなんとクローザーのはずの田中正義を登板させる。これは驚きの采配だった。ブルペンにいる田中の姿はすでに確認されていたが、解説者もまさかの登板。そして、今までにない人を殺さんばかりに眼光の鋭い田中正義。4番ソトを3球三振でこの回チェンジ。しかも、6回、7回1/3まで投げた。この選択をする新庄監督も新庄監督だが、これに応えた田中正義もすごい。明らかに表情がシーズン中とは全然違い、球威も十分。スライダーも切れていた。

 そして、7回裏にゲームが動く。種市が先頭打者四球、続く打者のバント処理を2塁へ送球し、フィルダースチョイスでオールセーフ。ところが次の上川畑が送りバント失敗し、2-5-1のダブルプレー。これでこの回は終わったかと思ったら、田宮へ四球。そして水野がタイムリー3塁打で4-2と逆転する。何故種市を変えなかった?なぜ、鈴木昭汰がベンチにいない?と、これまた里崎さんの突っ込み。とはいえ、3連投させないというチーム方針らしいので、それは仕方がないとも言っていた。しかも、種市が2点取られたけれども、いいピッチングしていたからね。昨日の小島といい、種市といい、良かったから、投手交代した方が悪い結果になりかねないという心配もあったのかもしれない。

 結局、8回にさらに1点追加した日ハムが逆転勝利し、ファイナルステージ進出を決めた。明らかに、日ハムの打者陣は浮足だっていた。盗塁は失敗するわ、バントは失敗するわ、レギュラーシーズン通りの戦い方は全くできていなかった。初戦はとくにそう。やはりベテランも多く、日本NO.1投手といってもいい佐々木朗希を切り札として使ったロッテは、落ち着いた戦い方ができていた。

 しかし、山崎福也と田中正義を実にインパクトのある使い方をした新庄監督の采配、これが功を奏した。シーズン序盤の日ハムは完璧に投手力で勝っていたといってもよいでしょう。交流戦あたりからリリーフ陣が打たれだし、一度は5位まで落ちたが、レイエスと清宮のおかげで2位に浮上した日ハム。短期決戦ではその投手陣の力から、打者陣の奮起を促したといっても良い。2戦目の万波の1発は、昨年覚醒した力がここで生きたということでしょう。さらに清宮は本当に覚醒したのかもしれない。そして今年の序盤のキーマンであった水野と田宮。この二人の力も無視できない。伏見が昨日の練習中に顔面に打球があたり鼻骨骨折し、自分しかいないという状況で、今までにない登板順の投手の投球を良く受けた。水野も2割2分という打率ながら、なぜか試合終盤のここぞというときに長打を打つという特徴をよく出した。

 と、いうわけで、こういうやり方もあるんだなあ・・・と。この3連戦ではどちらの投手も良かった。まあ、それぞれソロホームランを打たれたりはしていたけれど、ロースコアの試合。結局、打線は水物ってことなのかな。それを投手の力から、試合の流れをもってくるという作戦。ロッテと日ハムはチーム打率は少しロッテが良くて、チーム防御率は少し日ハムが良い、エラーの数もほぼ変わらず。大きな差はホームラン数だが、この短期決戦ではロッテの方がホームラン数が多かった。ちなみに被本塁打数は日ハムがリーグ最悪に多い。盗塁数も日ハムが多いが、CSでは失敗が目立った。あとはホームアドバンテージかな。2戦目の7回から日ハム応援団、闘将会が通称「やけくそチャンテ」を始めた。チャンスではないのに、チャンステーマを演奏し歌い続ける。ビジター応援席以外はほぼ日ハムファンで埋め尽くされたエスコンフィールド全体に、このチャンテが響き、たぶん、後押ししたんでしょう。3戦目も7回以降同様に行われた。しかも、ロッテ応援団特有の牽制ブーイングを、拍手でかき消してしまうという技まで繰り出された。

 先発要員である山崎福也をリリーフ登板させることは他の監督でもあり得るとして、クローザー田中正義の中盤でのリリーフ、しかも回跨ぎはやる人はそうそういないでしょうね。そして、河野、池田とつないでクローザーいないけど、どうするのかな?もしかしたら宮西かなと思ったら、案の定でした。ここで、ベテラン宮西起用は、論理だけではない情にも訴える新庄采配ですな。いや、単にファンサービス、この方が盛り上がるでしょうということかもしれない。8回に1点追加していたのが大きかった。

 日ハムの選手たちが、ミレニアムズを始めとして若いということが、新庄采配につながったのかもしれない。万波、田宮、水野、水谷は24歳、清宮でも25歳。郡司27歳、淺間28歳、松本が31歳。野手陣で最年長は伏見の34歳と中島卓也の33歳?投手陣は加藤と福也が32歳、田中正義が30歳、最年長は宮西の39歳。金村は24歳だし、北山は25歳。しかも、レギュラーに近い形で1年通して活躍している野手は松本、万波くらい・・・そういう意味では投手陣の方が落ち着いて投げれたとはいえるかもしれない。福也はオリックスでCS経験はないにしても日本シリーズ経験はあるし。浮足立ってしまう経験の浅い若い子たちを乗せるには、大胆な作戦が必要なのかも・・・そして、割と単純に乗ってしまうとかね。

 逆にベテランの多いロッテの方が、奇をてらったことはやりにくかったのかもしれない。この辺は何とも言えないけどね。ただ、ロッテは怖かったよ。だって、シーズン中ホームラン0の安田がホームラン打つとか、そんなに打率の良くない中村奨吾、ベテランの角中にもホームラン打たれたし、いずれもソロホームランだったのが幸いだったけれども。

 とにかく、ハラハラドキドキした面白いCS1stシリーズでした。できれば、明日からのファイナルも良い試合を見たい。で、下剋上してほしい! 

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