モリコーネ
「モリコーネ 映画が愛した音楽家」を見てきた。長い、長かった。ストーリーは特に無くて、本人及び関係者(映画監督や音楽家たち)のインタビューを混ぜ込みながら、モリコーネの作品を追いかけるという内容だった。なので、はじめの頃のイタリア映画の連続には寝そうになった!!ま、ランチを食べ過ぎたせいもあるが。。。そして、イタリアであんなに西部劇が作られていたのは知らなかった・・・そうか、マカロニ・ウエスタンって、そういう意味だったのか。考えたことなかった。不覚だったぜ。
1980年代の「Once upon a time in America」「New Cinema Paradise」「The Untachables」でようやく安心。最初の頃の少々過激な映画向けの人の心を騒がせるような音楽とは異なり、もう少し一般向けになり壮大さが増し、大画面向けになったような気がする。それにしてもニューシネマパラダイスの音楽の人とは知っていたけれど、ワンスアポン・・・やアンタッチャブルもモリコーネだったのね。どちらの音楽も好きだな。それぞれのシーンに非常に合っているし、盛り上がる。荒野の用心棒は見たことは無いけれども、あの口笛の音楽は知っている。確かにまさに映画に最適な音楽を作る才能に溢れていた人だったように思われる。
あと好きな映画音楽と言えば、「The Deer Hunter」のカヴァティーナだな。あのなんともいえない郷愁を感じさせるギターソロ。確かに故郷を共にする男達の友情と狂気を描いた作品だもんなあ。郷愁を感じさせるよ。オリジナルの「君の瞳に恋してる」も良い。Boys Town Gangのが有名だけど、あれはカバー。私はディア・ハンターを見てオリジナルの存在を知ったのだけれど、もっとしっとりとしたカントリー風といえばカントリー風の音楽でした。
モリコーネはあれだけ映画音楽を作っておきながら、アカデミー賞はなんどもノミネートはされているものの、なかなかとれなかった様だ。イタリア人だからですかね?その辺の理由はわからない。どこかで名誉賞みたいのを上げているようだが・・・・そして、2020年に91歳で亡くなった模様。ちゃんとした音楽院で勉強して、映画音楽に関わってしまったので、少々下に見られていたみたいだけれど、でも凄い人だよね。最初の頃の映画はちょっと前のyouTubeみたいなもので、時代の先端でかなり過激だったからだよね、きっと。どうしてもそういうものは下に見られる。2時間30分くらいの映画だったけれども、はじめに眠かった以外は、結構あっという間でした。見ていた人達も結構年齢層が高かかったな。それはそうか。